かねてから興味のあった青木ヶ原樹海の探索。
富士エコツアーさんのNEW青木ヶ原樹海・洞窟探索・プレミアムBコース参加の体験レポートをまとめました。
これから行ってみたいと思っている方の参考になれれば幸いです。
準備編の記事はこちら。
集合場所とガイドさんについて
河口湖駅の側で9時半前にワンボックスカーにてピックアップ。
ガイドを務めてくださったのは安心のベテランガイド栗林さんでした。
「ブラタモリ」などのテレビ番組にも出演された方。
本業は写真家なのだとか。
次の集合場所まで気になる質問をしたり、世間話などをしました。
お会計もこの時に済ませました。
次の集合場所、道の駅「なるさわ」で若い二人組の女子と合流。
この日のツアー参加者は私たちを含めて女子4名になります。
道の駅に見られる樹海の一端
ここで青木ヶ原樹海の成り立ちなどの説明を受けました。
この道の駅「なるさわ」にも樹海を知る手がかりがあります。
道の駅の駐車場敷地内には大小の穴があります。
これらは富士山噴火の際の溶岩流の名残。
木が生えた場所に溶岩が流れたことで木は燃え、その部分が穴になって残ったものです。
また近くに生えるアカマツ林は生命力の強いパイオニア植物。
説明によると富士山から流れ出た溶岩の上に現れるのは地衣類。
地衣類は菌類と藻類の共生体で、独特の生態系をもちます。
その上に発生するのがコケ類。
その後アカマツが育ち林になり、次にツガ・ヒノキに場所を譲っていきます。
そしてのちにブナ林へ変化し植生遷移が起こります。
鳴沢コウモリ穴へ入洞
樹海へ入る前に、まず小さな洞窟に立ち寄りました。
撮影するほどでは無い場所ですが、洞窟内のマグマの流れた岩肌を見ることができます。
ここで、貸し出されたヘッドライトを使いました。
コウモリはいませんでした。
ここはツアーじゃないと見つけるのは難しい場所ですね。
青木ヶ原樹海にはこういった洞窟が大小多数確認されているそうです。
いよいよ樹海探索、体力やばい
車を止め、いよいよ樹海へ入る準備。
ヘルメットを貸し出され、その場で装着します。
お弁当や飲み物、洞窟へ入る時の上着も持って行きます。
ガイドの栗林さんの後を追っていくのですが、御年72歳。
しかし毎日樹海を歩いているためか結構歩くペースが早い。
樹海内は起伏もあり、足場も安定していません。
途中、説明のために立ち止まってくれますが、ここで日ごろの運動不足を痛感しました。
もう序盤から「あ、これついていけんわ。引き返そうかな」と一瞬よぎりました。
かなり息が上がっている私を見て、他の女子達もドン引き。
見かねた栗林さんが私を先頭にしてくれました。
少人数ツアーの利点ですね。
私のペースに合わせて歩いてくれることになりました。
これがもし大人数で、かつ男性も多かったら確実に取り残されていたことでしょう。
私の背後から栗林さんが「そこを右」とか指示してくれました。
ツアー参加前に想像してたのは、もう少し歩きやすい遊歩道。
しかし実際は獣道のような所も通り、冒険心をくすぐられるようなハードな道のり。
普段山歩きなどをしている人でないと余裕が無い。
足元ばかり見ていて、じっくり周りを撮影することはできませんでした。
↓道はこんな写真のような場所だけではありません
本栖氷穴へ入洞
洞窟へ入る時はツアーで借りた軍手をはめます。
縦穴のような入口で、岩に手をついて降りないと危険。
下まで降りると横穴になります。
そして中はひんやりとした空気、上着が必要。
氷穴とはいうものの、この時期だからか氷は見られませんでした。
溶岩洞窟ならではの岩壁が見られます。
鍾乳洞のようでもあります。
迫力の本栖風穴第一
汗だくでヘロヘロになりながら登った、少し小高い場所にある縦穴。
ここは立ち入り禁止のロープが張ってあるのですが、ちょいと飛び越えて見せてくれました。
こんな写真だと一見横穴に見えますが、大きな縦穴。
日本最大規模の洞窟で底には落ちた木が見えます。
実際に目にしないと実感できませんが、かなり迫力があります。
とても素人が降りられるような場所ではありません。
過去には転落事故も起きているとか。
調査で降りた人によると、とても長い横穴があるようです。
樹海で見られるかつての人工物
円形の土台のように見えるこれは、炭焼き小屋の跡地だとか。
このあたりは樹海とブナ・ミズナラ林の境目でもあります。
昔はここで炭を作り、集落まで運んでいたようです。
下の写真は、道を挟んで左側はコケの生える樹海、右はブナ・ミズナラ林。
こんな風にはっきりと植物の生育場所が分かれている様子が見られます。
後半へ続きます。