満を持して西日本でも神玉巡拝が始まりました。
新しいエリアは広島。
対象の神社は9社もありますが、全て市内なのでこれは関東から日帰りで可能では?
早速計画を立ててみました。
広島エリアの神玉巡拝について
広島エリアの神玉巡拝は、2025年1月から始まりました。
参画している神社は9社と多め。
公称は「広島まちなか神玉巡拝」。
各神社では「神玉」と呼ばれる木製の玉を500円で授かることができます。
「神玉」にはそれぞれの神社名と社紋または神社に関係する図柄が描かれています。
神玉には穴が空いているので、集めて紐に通したり、ゴムを通してブレスレットのように手首に巻いてもOK。
この神玉一つ一つがお守りともなります。
(以下引用:広島東照宮HPより)
広島エリアの対象神社は市内
広島での神玉集めは広範囲ではなく市内に収まっています。
広島市内在住の方なら、日々の生活の中でちょこちょこ集められそうです。
関東から行くなら、せっかくだし観光もしたい。
なので思い切って神玉巡拝の後、厳島神社参拝をゴールに決めました。
果たしてうまくいくのでしょうか。
広島は交通の便は良く、JRも市電も走っているしシェアサイクルもあります。
今回はシェアサイクルを使うことにしました。
以下の図のルートを決めました。
天気が悪い日は電車と徒歩でも1日で回れそう。
記事の最後に、電車と徒歩で回るパターンの参考ルートを記載しておきます。
東京から広島へ
広島ではできるだけ1日の中で巡れる時間を作りたい。
そのため今回は往復夜行バスを使うことにしました。
なので0泊3日の強行軍。
<往路>
東京駅21:10発→広島駅7:35着
<復路>
広島駅21:10発→東京駅8:00着
どちらもJRバス。
3列シートですが、やっぱり疲れます。
着圧ソックスやネックピローなど使い少しでも楽に過ごせる工夫が必要。
それでも他の乗客に気を使ったり、場合によってはいびきやおならに耐えなければなりません。
無理そうなら新幹線や飛行機を使ったり、宿泊も検討しましょう。
広島到着からシェアサイクル
広島駅へは朝7時半頃に到着。
神社の社務所が開くのは9時からなので、少し時間があります。
まずは身支度を整えたり朝食をとったりしましょう。
早い時間に始まるカフェもありますが、私はコンビニへ行きました。
ローソン広島テレビ店。
トイレや2階にイートインスペースがあるのですが、この時は利用客はおらず落ち着いて準備ができました。
8時半を過ぎたらシェアサイクルを借りられる場所まで移動。
事前にスマホにインストールしておいた「バイクシェア」というアプリを使いました。
アプリからフル充電になっている自転車を判別でき、アプリ上で手続きを行うことができます。
電動アシストなので坂道や長時間の運転が楽になるのですが、不慣れな土地で乗り慣れない自転車を使う訳ですので、安全運転を心がけていきます。
尾長天満宮(おながてんまんぐう)
- 御祭神:菅原道真公 (すがわらのみちざねこう)、大穴牟遅神荒神 (おおなむちのかみ)、少名毘古那神 (すくなひこなのかみ)
- 住所:広島市東区山根町33-16
- 最寄り駅:JR広島駅(徒歩約分)
- 社務所時間:9時-
- 公式サイト:ホームページ
開く時間に合わせて向かいました。
街中では高台にある神社なので、自転車の電動アシストが助かります。
季節柄、鯉のぼりが掲げられていました。
天満宮なので菅原道真が祀られています。
そして天満宮には大抵撫で牛があります。
せっかくなので撫でておきましょう。
ちょうど参拝を終え、9時になったので本殿の左手にある社務所へ最初の神玉を授かりました。
神玉に描かれた梅。
梅も天満宮のシンボルです。
広島東照宮(ひろしまとうしょうぐう)
- 御祭神:徳川家康公(とくがわいえやす)
- 住所:広島県広島市東区二葉の里2-1-18
- 最寄り駅:JR広島駅(徒歩8分)
- 社務所時間:9時-12時半、14時-16時(月~金)、9時-16時(土日)
- 公式サイト:ホームページ
広島駅から気軽に訪問でき、それでいて大きく立派な神社です。
階段も立派です。
ちょっとだけ息が上がります。
朝の早い時間でも、ちらほらと参拝客がいました。
絵馬やおみくじがみっしりと奉納されているのを見ると、年間を通して沢山の参拝客が訪れているのでしょう。
到着すると、ちょうどご祈祷を行うところだったようでした。
社務所は本殿左側にあります。
様々なお守りやおみくじの箱が並べてありました。
無事神玉を授かりました。
徳川家の家紋「三つ葉葵」が描かれています。
饒津神社(にぎつじんじゃ)
- 御祭神:浅野長政命(あさの ながまさのみこと)、浅野末津姫命(あさの まつひめのみこと)、浅野幸長命(あさの よしながのみこと)、浅野長晟命(あさの ながあきらのみこと)、浅野長勲命(あさの ながことのみこと)
- 住所:広島県広島市東区二葉の里2-6-34
- 最寄り駅:JR広島駅(徒歩15分)
- 社務所時間:9時-17時
- 公式サイト:ホームページ
入口には鳥居ではなく「標柱」があります。
標柱を越えて車も進入できるようですが、自転車は側のサイクルポートに駐輪しました。
御祭神は、徳川家と縁の深い浅野家が芸術鎮護、文武両道の神様として祀られています。
こちらもまた敷地が広く、見るからに格式の高い神社です。
普段は静かな神社でも、お祭りや初詣には賑わうのでしょう。
屋台など沢山並びそうな雰囲気。
社務所は不在でしたが、ピンポンを押したらすぐに対応してくださいました。
神玉の絵は浅野家の家紋、「違い鷹の羽」です。
広島護国神社(ひろしまごこくじんじゃ)
- 御祭神:広島県西部出身の国事殉難者広島原爆犠牲の動員学徒・女子挺身隊等
- 住所:広島県広島市中区基町21-2
- 最寄り駅:広島バスセンター(徒歩10分)、広島高速交通広島新交通1号線(アストラムライン)県庁前駅(徒歩10分)
- 社務所時間:9時-16時半
- 公式サイト:ホームページ
4社目、ここまで来て10時になりました。
鳥居を越えて自転車で進むことができます。
広島城のお堀の中にある神社。
日本人の観光客も外国人観光客も多く訪れます。
トイレの近くに他の人の自転車が置いてあったので、便乗駐輪。
広島大本営跡など歴史的な見どころやお茶屋さんもあり、何時間でも滞在できそうです。
しかし今回は神玉巡拝、名残惜しいですが次の神社へ向かわなければいけません。
社務所のお守りが並んでいる所に見当たらず、巫女さんに声をかけて神玉を出してもらいました。
空鞘稲生神社(そらさやいなおじんじゃ)
- 御祭神:宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)、宇氣母智神(うけもちのかみ)、和久産巣日神(わくむすひのかみ)
- 住所:広島県広島市中区本川町3丁目3-2
- 最寄り駅:広島電鉄本川町駅・寺町駅(徒歩5分)、広島バスセンター(徒歩10分)
- 社務所時間:9時-17時
- 公式サイト:ホームページ
5社目、順調に進んでいます。
これまでの神社に比べると小規模ですが親しみを感じます。
お稲荷さんなのでご利益は商売繁盛や五穀豊穣など。
鯉のぼりや、派手な幟が立っていました。
社務所には先に御朱印を貰いに女性二人組がきていました。
少し待って、神玉をいただきました。
白神社(しらかみしゃ)
- 御祭神:菊理姫神(くくりひめのかみ)、伊邪那伎命(いざなぎのみこと)、伊邪那美命(いざなみのみこと)、天照皇大神(あまてらすおおみかみ)等
- 住所:広島県広島市中区中町7-24
- 最寄り駅:広島電鉄袋町駅(徒歩1分)
- 社務所時間:9-16時
- 公式サイト:なし
6社目、自転車ではここから神社間の距離が伸びてきました。
平和大通り沿いにある神社なので場所は分かりやすかったです。
驚きましたが、参拝をすると宮司さんが中から御幣を振ってくれます。
常に参拝客に配慮してくださっているのですね。
なかなかこんな細やかな対応をしてくれる神社は無いと思います。
ただ、お願い事をするには少し集中できないというか・・・。
きっと神様は分かってくれるのだろうと思いますが。
神玉の絵は御幣でした。
神田神社(かんだじんじゃ)
- 御祭神:仲哀天皇(ちゅうあいてんのう)、神功皇后(じんぐうこうごう)、応神天皇(おうじんてんのう)
- 住所:広島県広島市南区宇品御幸4-1-15
- 最寄り駅:広島電鉄宇品四丁目駅(徒歩2分)
- 社務所時間:未確認
- 公式サイト:なし
住宅地の中にある、清潔で静かな神社。
宇品の氏神様のようです。
拙文祭などのお祭りには屋台が並んで賑わうようです。
参拝後、お守りや御朱印を授かるには下に降りて玄関へ。
宮司さんへ、神玉をいただきたいと伝えると持ってきてくれました。
神玉に描かれているものは、宇品灯台でしょうか?
草津八幡宮(くさつはちまんぐう)
- 御祭神:品陀和気命(ほんだわけのみこと)、息長帯比売命(おきながたらしひめのみこと)、帯中津日子命(たらしなかつひこのみこと)
- 住所:広島市西区田方1-11-18
- 最寄り駅:広島電鉄草津駅(徒歩5分)
- 社務所時間:9時-17時
- 公式サイト:ホームページ
草津八幡宮に到着したのは12時10分頃。
神田神社から自転車で40分くらい走りました。
その間、橋を4つ渡り、踏切を渡り、住宅街の細い道を進みました。
そしてこの189段の階段を登ります。
登りきると清々しい気分です。
良い天気なのが本当に救われます。
地域の守り神という佇まいです。
手水舎に金魚のような鯉のぼり(?)
中には可愛らしい五月人形、素敵です。
少し疲れたので、ゆっくりベンチでひと休みしたいところでしたが、もう少し頑張ります。
社務所で神玉を頂き最後の1社へ向かいます。
八幡宮なので鳩が描かれています。
旭山神社(あさひやまじんじゃ)
- 御祭神:神功皇后(息長帯日売命)、応神天皇(品陀和気命)、市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)、湍津姫神(たぎつひめのかみ)、田心姫神(たごりひめのかみ)
- 住所:広島市西区斐西町12-10
- 最寄り駅:広島電鉄宇品四丁目駅(徒歩6分)
- 社務所時間:9時-16時
- 公式サイト:ホームページ
旭山神社から山陽本線沿いを走り、到着したのは13時頃でした。
駐車場が無く、駐輪場も見当たりません。
ちょっとだけ近くに止めさせてもらいましたが、気が気では無いので西広島駅前のサイクルポートに返却してからの参拝が良かったかもしれません。
こちらにも凄い階段がありました。
階段がしんどい場合、登らなくてもお守りの自販機があります。
神玉も紐付き(1,000円)があります。
でもせっかくここまで来たので、本殿までご挨拶に行きます。
年配の方が二人ほど参拝していました。
私も参拝を済ませ、左脇の社務所で最後の神玉を授かりました。
神玉巡拝を終えて
西広島駅前の駐輪場の中にサイクルポートがあります。
係の人に声をかけると返却場所を教えてもらえます。
利用開始が8時44分、返却が13時17分、利用料金は1,485円でした。
これなら1,100円の1日パスを利用した方が良かったですね。
ちなみにバッテリー残量は半分以上残っていました。
神玉が全て集まりました。
神紐つきは広島護国神社。
広島カープのチームカラーの赤にしました。
訪問神社順に神玉を神紐に通してみました。
締めは厳島神社へ
西広島駅から山陽本線で宮島口へ。
遅いお昼ご飯は、あなごめし うえの 宮島口本店で。
14時頃に行くとカウンター席が空いていました。
お腹がいっぱいになったら、フェリーで厳島神社へ。
外国人の団体観光客が何組も見られました。
上陸は15時くらいでした。
初めて厳島神社を訪れましたが、海に浮かぶ鳥居が見たかったので、少し残念でした。
2時間近く滞在し、広島駅まで戻りました。
参考:電車と徒歩で巡るパターン
自転車が使えない場合の神玉巡拝の計画はこちら。
8社目と9社目の順番が逆でした。
- 尾長天満神社
↓徒歩13分 - 広島東照宮
↓徒歩12分 - 饒津神社
↓徒歩23分 - 広島護国神社
↓徒歩18分 - 空鞘稲生神社
↓徒歩21分 - 白神社
↓徒歩4分
中電駅前
↓広島電鉄・乗車21分
宇品四丁目駅
↓徒歩2分 - 神田神社
↓徒歩2分
宇品四丁目駅
↓広島電鉄・乗車40分
横川駅
↓JR山陽本線・乗車3分
西広島駅
↓徒歩8分 - 旭山神社
↓徒歩8分
西広島駅
↓広島電鉄宮島線・乗車6分
草津駅
↓徒歩6分 - 草津八幡宮