なぜか駐車場に生えているのを見かけることが多い気がします
種が車について運ばれるのでしょうか。
そんなハハコグサの食用としての、調べたことをまとめてみました。
ハハコグサの基本情報
- ハハコグサ(母子草):キク科ハハコグサ属 二年草
- 別名:ゴギョウ、オギョウ、ホオコグサ、モチグサ、ヨウジバナ、ホウコヨモギなど
- 自生地:日本全国
- 開花時期:4~6月(秋に咲くことも)
ハハコグサの特徴
街中でも見られる野草。
春の七草のゴギョウまたはオギョウと呼ばれる植物です。
七草粥に用いるのは、早春に出たばかりの白い毛におおわれた若芽。
茎は15~30cmほどに伸び、ふっくらと白い毛のついた葉が互生します。
春から初夏に草丈を伸ばし、黄色の粒状の花を咲かせます。
本来、ヨモギの代わりに、このハハコグサが草餅の原料に用いられていました。
ハハコグサという名の由来は、茎や葉が産毛に覆われている様子が母が子を包んでいるように見えるという説、母と子の因縁話にまつわる説、「葉っこ草」がなまった説などがあります。
古くはホウコグサと呼ばれました。
ハハコグサの食べられる部位と採取時期
12~4月に若芽や茎葉を採取します。
出たばかりの新芽は、刃物で根元から切り取ります。
生長したものは、先端の柔らかい茎や葉を摘みます。
お茶として利用する場合は、開花時期に全草を採取します。
ハハコグサの採取場所と注意
道端、空き地、土手、野原、水田など身近で見つかります。
車の排気ガスにさらされた場所や犬の散歩道になっていない、きれいな場所のものを採取します。
※場所により、いまだに放射線量の高い地域もあります。
自治体の情報をご確認の上、安全を判断してください。
ハハコグサの調理方法
- 若芽、茎葉:天ぷら、おひたし、和え物、炒め物、七草粥、草餅など
- 全草:お茶、団子など
アクと繊維質が強いので、したごしらえをして使います。
ここでは、ハハコグサのシンプルなおすすめ調理法を紹介します。
したごしらえ
塩を一つまみ入れた熱湯で茹で、冷水で冷まします。
①若葉の天ぷら
ハハコグサに限らず、毛の生えているものは衣がつきやすいので天ぷらが合います。
じっくり揚げてカリッとさせます。
②炒め物
若芽や柔らかい茎葉はしたごしらえをした後、バター炒めにすると野草の香りが弱くなり、食べやすくなります。
③草餅
若芽をしたごしらえをし、細かく刻むかすり潰して使います。
ヨモギよりもアクは少ないです。
④お茶
花の咲いた全草を乾燥して炒り、お茶の代わりとして飲むと咳止めになるそうです。
ハハコグサ茶を作ってみた記事はこちら。
ハハコグサの薬効
薬効に関しては、あくまで参考程度に記載しています。
ハハコグサは生薬では「鼠麹草(そきくそう)」と呼ばれ、以下のような薬効があるといわれています。
- 扁桃腺炎、気管支炎、痰や咳に:開花期に全草を日干しにし、煎じて服用します。
- 打ち身の腫れや痛み:全草を生のまま揉み、患部に塗布します。
- たむし、しらくもなどの皮膚病:全草を黒焼し、ごま油で練って患部に塗布します。
参考になる本の紹介
この記事を書くにあたって、以下の本などを参考にさせていただきました。
より詳しい情報やレシピ、写真が掲載されていますので、ぜひご覧ください。