春、白く甘い香りの花を咲かせる街路樹を見かけることがあります。
ニセアカシア、またはハリエンジュと呼ばれる木。
そんなニセアカシアが食べられるとのことで、調べたことをまとめました。
ニセアカシアの基本情報
- ニセアカシア:マメ科ハリエンジュ属 落葉高木
- 別名:ハリエンジュ(針槐)、アカシア、カッコウバナ、ロビニアなど
- 自生地:日本全国
- 開花時期:4~6月
ニセアカシアの特徴
北米原産の帰化植物。
明治10年に渡来し街路樹や砂防用などに、または蜂蜜をとるために植えられました。
旺盛な繁殖力で日本全国に広まり、今では在来種を潰す害木という扱いを受けるまでに。
ハリエンジュという名前は、エンジュに似て鋭いとげがあるところから。
開花時期になると甘い芳香を漂わせます。
ニセアカシアの食べられる部位
花は蜜の甘みと芳香を楽しむことができます。
また花以外には毒があるとされていますので食べないようにします。
ニセアカシアの花の採取時期
花の採取時期は4~6月ごろ。
花の開花は10日ほどと短く、桜前線のように北上していきます。
時期を逃さないよう注意しておきましょう。
また咲き進むと蜜が落ち香りが落ちるので、タイミングよく採取します。
ニセアカシアの採取場所
野生のものは全国の道路脇や川原、林などに生育しています。
花の開花期にはミツバチも飛び回っています。
また花の中には虫がいることもあるので、よく確認しましょう。
雨や強風の翌日は花の蜜が落ちてしまい、香りが弱まります。
採取は花房の元をはさみで切ります。
高木でトゲがあるので、怪我をしないように軍手などをして、柄物などで枝を引き寄せて作業します。
花の蜜が落ちないよう、花は洗わずに調理します。
きれいな状態の花を選びましょう。
持ち帰る時はタッパーなどの容器があると便利です。
ニセアカシアの調理方法
花は生でも食べられます。
採集した花は傷みやすいので、早めに調理します。
- 花:天ぷら、おひたし、和え物など
ここでは、ニセアカシアの花のシンプルなおすすめ調理法を紹介します。
①天ぷら
できるだけ水を使わずに汚れを落とし、花の房まるごと使います。
衣を薄くつけて低温で揚げれば優しい甘みを感じる一品に。
②シロップ煮
花を房から外し、水と砂糖で煮ます。
がくの部分が柔らかくなるのを目安に火を止めます。
③三杯酢、甘酢で
開ききった花を房から落とし、湯通しして三杯酢や甘酢で食べると豊かな香りを楽しめます。
参考になる本の紹介
この記事を作成するにあたって、以下の本を参考にさせていただきました。
より詳しい情報やレシピ、写真が掲載されていますので、ぜひご覧ください。