【2021年6月】大磯町・照ヶ崎海岸のアオバトを素人が撮影したら【野鳥観察】

【2021年6月】大磯町・照ヶ崎海岸のアオバトを素人が撮影したら【野鳥観察】

2021年6月6日、神奈川県の大磯町へ、野鳥のアオバトに会いに行きました。
アオバトを知ったのは数年前のNHKの番組。
山から海へ、海水を飲みに飛来する不思議な生態の鳥です。
大磯町では、そんなアオバトを観察できる有名な場所があるとのこと。

 

アオバトの概要

日本の各地で見られるハトの仲間。
北海道では夏のみ見られ、秋には本州へ渡るようです。
中国や台湾でも見られます。

大きさは30cm前後で、全体的にオリーブ色。
上の写真はオスで、翼に暗赤色部分があるのが特徴です。
メスは全体的にオリーブ色。

ちなみにアオバトは近くに海の無い地域でも生息しており、
それらは海水を飲む行動は取らないそうです。

大磯照ヶ崎のアオバト

神奈川県指定天然記念物
大磯照ヶ崎のアオバト集団飛来地

(平成8年2月13日指定)

アオバトは、ハト科に属する緑色のたいへん美しい鳥で、関東地方には夏鳥として渡来し、4月から11月頃まで山地の広葉樹林に生息しています。この鳥が海岸に飛来して海水を飲む習性を持つことはよく知られ、全国の数か所で大きな集団による吸飲活動が見られます。
大磯照ヶ崎では、丹沢山地から飛来するアオバトが多く、初夏から秋にかけて多い時には1日で延べ1000羽以上が観察されます。このことは、満潮時にも海水を飲むことのできる岩礁があること、背後に大磯丘陵が接近して深い森林に恵まれていることなどの好条件を備えているためと思われます。
全国有数の飛来地であるこの海岸は、アオバトの生息環境を保全するうえで欠くことのできない重要な場所であると考えられます。このことから、
当飛来地を県の天然記念物に指定し、保護するものです。

(看板より引用)

 

照ヶ崎海岸のアオバトが飛来するスポット自体が、県の天然記念物になっています。

アオバトの姿は、春から秋であれば毎日見られるという訳ではありません。
天気の悪い日は現れないようです。

この日は天気が崩れるということで、早い時間に行くことにしました。
雨はポツポツと降りだしていたものの、何とか見ることができました。

アオバトが海水を飲みに現れるのは朝と夕方。
7時過ぎに現地に到着し、暫く待っていると鳥の群れがやってきました。
群れが交代しながら旋回し岩場の海水を補給します。
雨を気にしながら、一時間ほど観察することができました。

この日、アオバトが飛来していた場所は下の航空写真ではこのあたり。


左に「大磯照ヶ崎のアオバト集団飛来地」と印のついている場所には、
休日ということもあって潮干狩りをしている人達がおり、群れは降りませんでした。

 

アオバトの写真を撮ったところ・・・

悪天候のせいか肉眼やカメラ越しに見ると、ただの黒っぽい鳥にしか見えません。
しかし持ち帰ってPC画面で見ると、何とか緑色が写っていて一安心。

下の写真は、撮影したものを拡大し切り取りしたものです。

 

 

もっと天気の良い日なら綺麗に見えたかもしれません。

アオバトはじっとしていないので、撮影タイミングも難しい。
とにかく沢山撮ります。

あとはカメラ自体も考えないといけません。
ミラーレス一眼を持って行き望遠レンズに替えて撮りましたが、この画像が限界・・・。
近くで撮影していた常連らしきおじさんは、かなり本格的なカメラで連写で撮影していました。

看板にもありましたが、アオバトは野鳥です。
近づくと降りてこない場合があります。
適度な距離から見守ってあげたいですね。

また、あまり岩場に近づくと波しぶきを被ります。

ちなみに下の画像はスマホのカメラで撮影したもの。
今年4月に買い換えた、3月に発売されたばかりの機種で、これが精一杯。
残念画質ですね。

照ヶ崎海岸までの行き方

アオバトに会いに行くには、JR東海道本線の大磯駅まで行きます。
駅から海岸までは、難しい道のりではありません。
下り坂で、15分も見ておけば余裕。

私が訪れた時間には開いていませんでしたが、駅の近くには観光案内所もあります。
朝の9時から開きますので、分からない時は訪ねてみましょう。

車で行く場合は、大磯港に有料の駐車場があるようです。
近くで釣りもできるので、多くの人が利用しています。