子どもの頃、家の近くで採取したものを乾燥させてドクダミ茶を作りました。
飲んでみたら少し薬っぽくて、気に入った覚えがあります。
また飲んでみたいと思い、ドクダミの調べたことをまとめました。
ドクダミの基本情報
- ドクダミ:ドクダミ科ドクダミ属 多年草
- 別名:ドクダメ、ジュウヤク、ドククダシ、トベラ、イシャコロシ、ドウクダンソ、カミナリノヘ、ジゴクソバなど多数
- 自生地:日本全土
- 開花時期:6~7月
- 成分:葉にクエルチトリン、花穂にイソクエルチトリンなど
ドクダミの特徴
日本全国の、日陰の湿った場所に見られる雑草。
特有の臭いと繁殖力から、庭の嫌われ者になっています。
草丈は30~50cmほどで、葉はハート形。
初夏に花をつけますが、白い花びらのように見えるのは葉のはたらきに近い苞(ほう)です。
花は中央の黄色い部分で、雄しべ雌しべだけを持ち、花びらはありません。
ドクダミは昔から有名な民間薬です。
別名にジュウヤク(十薬)というのがありますが、ドクダミは沢山の薬効がある植物。
またドクダメという呼び名は、特有の臭気から、何か毒が入っているのか(毒溜め)と思われていたことから。
ドクダミの食べられる部位は全草
全草食用になり、ベトナムでは料理に日常的に使います。
花も根も食べられます。
お茶として使う時は根も含めて全草採取します。
ドクダミの採取時期
4~7月に若芽や若葉を採取します。
地方別の目安の適期は、四国・九州地方では4~5月、関東・関西・中国地方は5月ごろ、東北・中部地方は5~6月、北海道では6月ごろ。
花は開花期の6~7月。
お茶にする場合は開花したものを採取します。
根は一年中採取できます。
ドクダミの採取場所と注意
※場所により、いまだに放射線量の高い地域もあります。
自治体の情報をご確認の上、安全を判断してください。
道端や荒地、野原、空き地などの日陰の湿った場所に自生します。
繁殖力が強く、いろいろな場所に生えますが、できるだけきれいな環境で摘むようにしましょう。
ドクダミの調理方法
- 若芽、若葉:天ぷら、揚げ物、煮物、和え物、お茶、薬用酒など
- 根:きんぴら、酢の物、炊きこみご飯など
採取時は臭いが気になりますが、調理したり乾燥させたりすると臭いはほとんど消えます。
調理したものは冷めるとまた匂うので、熱いうちに食べましょう。
ドクダミのシンプルな調理法を紹介します。
したごしらえ
十分茹でて水にさらします。水は何度も替えます。
①天ぷら
柔らかい若葉や若い茎は生のまま衣をつけて天ぷらに。
においは弱まりますが、ドクダミらしさは感じられます。
花も天ぷらで食べられます。
②和え物
若い芽はしたごしらえをしたら、濃いめの味つけで和え物に。
濃い味にすることで、食べやすくなります。
③根の炊き込みご飯
採集した根を良く洗い、細かく刻んでご飯と一緒に炊く。
④ドクダミ茶
根ごと採取しますが、面倒なときは茎から切ります。
洗って一週間ほど日干しにして乾燥させて使います。
梅雨時にはカビに注意します。
少量の場合、細かく切ってレンジで乾燥させて作ることもできます。
ドクダミ茶は常用しても副作用はないといわれています。
⑤ワインに
開花した全草を干し、白ワインの瓶に漬けこみます。
10日ほどで飲めます。
ドクダミの薬効
薬効に関しては、あくまで参考程度に記載しています。
開花期にドクダミの地上部を採取し日干しにしたものを、生薬では十薬(じゅうやく)と呼ばれています。
以下の効果があるほか、生葉にも薬効があります。
- 利尿、解毒、高血圧予防:十薬を煎じて服用
- 腫れ物、虫刺され、にきびなど:生の葉の絞り汁を患部に塗布
参考になる本の紹介
この記事を作成するにあたって、以下の本などを参考にさせていただきました。
より詳しい情報やレシピ、写真が掲載されていますので、ぜひご覧ください。