あっさり風味 アキノノゲシの採取と食べ方【食べられる山野草】

食べられる野草・山菜

一般的にノゲシと言われているハルノノゲシと対照的な名前のアキノノゲシ。
秋に咲くノゲシということでアキノノゲシと呼ばれるようになりました。

そんなアキノノゲシの、食用として調べたことをまとめました。

アキノノゲシの基本情報

  • アキノノゲシ(秋の野芥子):キク科アキノノゲシ属 一~二年草
  • 自生地:日本全土
  • 開花時期:8~11月

 

アキノノゲシの特徴

野原や道端などに見られる雑草。
アキノノゲシは稲作が伝わった頃に渡来した帰化植物と考えられています。

草丈は高いもので2mとなり、人の背丈を越える大型の野草です。
葉は10~25cmでタンポポのような深い切れ込みがあります。
葉や茎を傷付けると粘り気と苦味のある白い乳液を出します。
夏から秋にかけて、茎先に2~2.5cmほどの淡黄色の舌状花を咲かせます。
花は日中開花し、夕方には閉じます。

近縁種にホシバノアキノノゲシがあります。
葉が細く切れ込みはほとんどありませんが、アキノノゲシ同様に食用になります。

 

アキノノゲシの食べられる部位と採取時期

5~8月に伸びる新芽や若葉が食用になります。
大きく生長したものも、先端部の柔らかい葉を使うことができます。

他の雑草と見分けがつかない場合は、花の時期に場所を覚えておきましょう。

 

アキノノゲシの採取場所と注意

※場所により、いまだに放射線量の高い地域もあります。
自治体の情報をご確認の上、安全を判断してください。

野原や土手、荒地、道端、あぜ道などに育ちます。
道端などは汚れやすいので、なるべくきれいな環境のものを採取しましょう。

アキノノゲシの調理方法

  • 若芽、若葉:おひたし、和え物、サラダ、漬け物、天ぷら、煮物、スープなど

レタスはアキノノゲシと同属。
仲間であるアキノノゲシも味は非常に淡泊。
ここでは、アキノノゲシのシンプルなおすすめ調理法を紹介します。

したごしらえ 
採取時に出る粘り気のある乳液は苦味があるので洗い流します。
苦味には個体差があるので、かじって確認しても良いです。
しっかり苦味を除きたい場合は、食べやすい大きさに切って熱湯で30秒ほど茹でます。
茹でる時は若芽や若葉が飛び出さないよう、全体が浸かるようにします。
その後何度か水を交換し、一晩さらします。

①おひたし 
したごしらえをしっかりすれば苦味は少なくなり食べやすくなります。
淡泊でシャキシャキした食感。

②天ぷら 
生のまま衣をつけて天ぷらに。
味が淡泊なので、天つゆなどで味付けをして。

③サラダ 
アキノノゲシは生食もできます。
歯触りはレタスのようなので、サラダにも合います。
葉先の方は苦味が少ないですが、やはり水にさらしてから使いましょう。

 

参考になる本の紹介

この記事を書くにあたって、以下の本などを参考にさせていただきました。
より詳しい情報やレシピ、写真が掲載されていますので、ぜひご覧ください。

 

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