2022年3月に茨城県で神玉巡拝をしました。
茨城県北はあまり行く機会が無かったので、街を歩いたり個性的な神社と出合えたり、ちょっと楽しい経験でした。
(まだあと1社残っているのが心残りです。)
そこで次は北海道で行われている神玉巡拝をしてみたいと思いました。
秋の始まりを感じられる札幌で2日間に分けて巡った記録を紹介します。
札幌の神玉巡拝について
茨城県の神玉巡拝を参考に、札幌市とその周辺の神社7社により2020年12月より始まりました。
参画している神社では「神玉」と呼ばれる穴の開いた木製の玉を500円で授かることができます。
これは単に記念品ではなく、れっきとしたお守り。
「神玉」にはそれぞれの神社名と社紋または神社に関係する図柄が描かれています。
集めて、別途300円で頒布している「神紐」で一つにまとめても、ブレスレットにしてもOK。
大願成就を祈りましょう。
※全て集められなくても全く問題ありません。
ちなみに私は北海道民ではありませんので、願掛けをして叶った場合、お礼参りに行くのが大変。
なので各神社ではご挨拶とご縁に感謝の意を伝えていました。
巡るルートは自由
各神社への交通機関を調べてみると、あまり効率の良い回り方は無いようです。
拠点として札幌駅近くに宿を取りました。
特定の日に祭事があることもありますので、公式HPなどで下調べをお勧めします。
廣島神社
- 御祭神:天照大御神、大国主大神、事代主大神
- 住所:北海道北広島市中央4丁目3-1
- 最寄り駅:JR北広島駅(徒歩11分)
- 社務所時間:9-16時
- 公式サイト:インスタグラム
午前中、あいにくの雨の中、新千歳空港へ到着しました。
空港から札幌駅へ向かう電車で途中下車、ここから立ち寄れる神社へ向かいます。
北広島駅東口を出て広島本通という大きな通りを進むと、カトリック教会や小学校の先にありました。
本殿の左手側に駐車場があり、社務所もあります。
玄関横のチャイムを鳴らすと女性が出てきてくれました。
私の他にも女性参拝客が二人いて、神玉を求めていました。
大谷地神社
- 御祭神:大國魂大神、大名牟遲大神、少彦名大神
- 住所:札幌市厚別区大谷地西2丁目2-1
- 最寄り駅:札幌市営地下鉄東西線・大谷地駅(徒歩7分)
- 社務所時間:9-17時
- 公式サイト:ホームページ
次の目的地は大谷地神社。
JR北広島駅から新札幌駅まで移動し、徒歩で札幌市営東西線の新さっぽろ駅へ乗り換えて大谷地駅へ向かいました。
駅を出ると雨はほぼ止んでいました。
交通量の多い大きな通りがあり、緩やかな下り坂を進むと左手に見えてきました。
花手水が見られました。
こちらのお社も立派です。
私が伺った時間帯に他の参拝客はおらず静かに手を合わせることが出来ました。
本殿の右手に社務所があり神玉を授かりました。
札幌諏訪神社
- 御祭神:建御名方之命、八坂刀売之命
- 住所:札幌市東区北12条東1丁目1-10
- 最寄り駅:地下鉄東豊線・北13条東駅(徒歩3分)、地下鉄南北線・北12条駅(徒歩8分)
- 社務所時間:9-17時
- 公式サイト:ホームページ
地下鉄の最寄り駅がありますが、札幌駅からでも十分歩ける距離にあります。
近くにはスーパーもあり人々の日常の一部のような神社。
御朱印は評判が良く、御朱印目的の参拝客も見られました。
花手水が一番華やかでした。
まるで舞台のよう。
社務所は境内左手側にあります。
キッチンカーも出店しており一息つくこともできます。
札幌諏訪神社では一粒万倍日には限定のお守り、一粒万倍守を授かることができます。
錦山天満宮
- 御祭神:天照大御神、菅原道眞公
- 住所:江別市野幌代々木町38-1
- 最寄り駅:JR野幌駅(徒歩12分)
- 社務所時間:9-17時
- 公式サイト:ホームページ
野幌駅から向かうと途中にイオンタウンや洋風建築のガラス工芸館が見られます。
木々に囲まれた静かな神社で、運よくエゾリスを見ることができました。
手水舎で水を飲む姿が微笑ましかった。
地元の人らしき参拝客が見られ、昔から大切にされてきた場所のようです。
本殿左手に立派な社務所があり、神玉を授かりました。
豊平神社
- 御祭神:上毛野田道命、大山衹命、倉稲魂命
- 住所:札幌市豊平区豊平4条13丁目1-18
- 最寄り駅:札幌市営地下鉄東豊線・豊平公園駅(徒歩8分)、中央バス・NTT豊平営業所(徒歩3分)
- 社務所時間:9-17時
- 公式サイト:ホームページ
二日目、ホテルをチェックアウト後、荷物は預けたままでの巡拝。
豊平公園駅を出て、豊平公園を通り抜けて行くことができます。
交通量の多い大きな通り沿いに入り口がありました。
豊平神社では毎月第四日曜日には骨董市が開催されます。
境内の敷地内なのでそれほど店舗は多くありませんが、着物やレコード、古い時代の食器、古道具、玩具など、見ていて楽しいものばかりでした。
興味のある方は合わせて行かれては。
社務所は本殿の右手側にあり、神玉を授かることができました。
札幌伏見稲荷神社
- 御祭神:倉稲魂命、大山祇命、大國主命、事代主命、天鈿女命
- 住所:札幌市中央区伏見2丁目2-17
- 最寄り駅:札幌市電(環状線)・西線16条駅(徒歩14分)
- 社務所時間:9-17時
- 公式サイト:Facebook
路面電車を降りて少し高台にある札幌伏見稲荷神社へ。
向かう途中の階段が体力的試練を与えます。
京都にある伏見稲荷大社の分社。
残念ながら写真撮影は入口のみで、ここから先は禁止されています。
ちなみに犬の散歩も禁止。
厳しい神社さんだな、と感じながら上り坂にある沢山の赤い鳥居をくぐって進むと、美しい花手水や風鈴の音色が心地よく迎えてくれました。
(花手水や風鈴は期間限定のようです。)
本殿で手を合わせたら、個人の感想ですが、ちゃんと受け入れてくれる感じがしましたよ。
境内にはちらほら参拝客がいました。
本殿の右手に社務所があり、神玉を授かることができました。
厚別神社
- 御祭神:天照大神、倉稲魂命、大山祇命
- 住所:札幌市清田区平岡2条1丁目3-1
- 最寄り駅:北海道中央バス「清田区役所」(徒歩3~4分)
- 社務所時間:9-17時
- 公式サイト:なし(北海道神社庁ページ)
札幌駅周辺にはバス停が沢山あり、どのバス停から出発するのか迷いました。
「清田区役所」を通る路線は矢印のバス停です。
札幌駅前からバスで40分以上移動します。
「清田区役所」バス停で降り、徒歩3分くらいで厚別神社へ到着することができます。
厚別神社の花手水は何とも品の良い佇まい。
とても癒されます。
百合の花は見た目が上品なだけでなく、格式高くスピリチュアル的には「気」の浄化作用もあると、どこかで読んだ気がします。
社務所は本殿の右手にありました。
ここで無事、最後の神玉を授かることができました。
事故に遭いました
全ての神社を巡り神玉をコンプリートし、歩き疲れてクタクタ。
札幌駅まで戻る路線バスに乗って遅いランチに思いを馳せていると、突然運転手さんが「あっ!」という叫び声と共に急ブレーキをかけました。
何と、車体後方に乗用車が横から衝突してきたのです。
バスは走行不能になり、運転手さんはすぐに警察とバス会社へ連絡を入れていました。
急ブレーキの衝撃で荷物は吹っ飛び、怪我人の確認をしたところ救急車の手配は必要なくとも体を強く打ち付けてしまった人も。
20数名の乗客全員が名簿に連絡先等を記入し、その場で支払いを済ませて後続のバスに乗り換え、札幌駅までたどり着くことができました。
私は今のところ体調不良は無く、不幸中の幸いでした。
予定は大幅に遅れてしまいましたが。
神玉巡拝を終えて
北海道の土地柄、明治時代に建立された神社が多くありました。
建物はどこも立派で、またお守りやおみくじも充実しており、花手水が見られたりと楽しい巡拝でした。
北海道の神玉巡拝に参画している神社は元々参拝客も多く、企画は成功しているように見えます。
参拝順に、神玉を全て神紐に通しました。
こちらの神紐は錦山天満宮のものです。
北海道の雪を思わせる白にしました。
神玉の穴にはバリが多く、あまり通し直したりすると神紐に毛羽立ちができるので注意。
長さは、茨城で頒布している神紐より短いです。
交通費は5,000円近くかかりました。
以下は新千歳空港に降り立ってから帰りの空港までの内訳です。
神玉巡拝の元祖?数珠巡礼
後日、神玉巡拝の元祖?と思しき企画を見つけました。
京都とその周辺エリアのお寺を巡って数珠玉を集めます。
ホームページには2008年から記録があるので、10年以上前から行われていたのですね。
現在は80寺社以上が参加しています。
数珠にするなら最低27個必要なので集めるのに時間がかかりそう。
ですがお気に入りのお寺の玉を集めて腕輪念珠にすると良い記念になるかも。
宿泊したホテル
今回こちらのホテルを利用しました。
チェックイン前・アウト後でも快く荷物を預かってくれたのが有難い。
1Fのセブンイレブンで軽食を買うこともできますが、私はレディースプランの朝食付きで利用しました。
朝食はバイキング、主食はパンやオートミール。
茹で卵や容器に入ったサラダを一人1個貰うことができます。
しっかり食べることができました。