【秋田・からまつ山荘】座敷わらしがいる宿に泊まってきた④【苦手な人注意・オーブの写真や動画あり】

【秋田・からまつ山荘】座敷わらしがいる宿に泊まってきた④【苦手な人注意・オーブの写真や動画あり】

先日、秋田の温泉宿「からまつ山荘 東兵衛温泉」に一人で泊まってきました。
座敷わらしが現れるとの評判があり建物は古いのですが、実は昔からいわれがあるという訳ではなかったようです。

座敷わらしのいる部屋に泊まる方法

からまつ山荘は複数の宿泊予約サイトから予約することができます。
しかし座敷わらしが現れる「東兵衛屋敷」を予約できるのは「じゃらん」のみ。
宿泊したい日があれば、その前月から予約が可能です。
ただし具体的に何日から受付開始なのかは不明で、こまめに予約ページをチェックする必要があります。

非常に人気のため、あっという間に希望日が埋まってしまいます。
念のため第二、第三希望を決めておきましょう。
また火曜日・水曜日は定休日となり予約することはできません。

 

 

からまつ山荘までの道のり

からまつ山荘では有料の送迎サービスがあります
JR「羽後境駅」が最寄駅になります。
調べると、更にそこから旅館方面に路線バスがありました。
バス停からは何とか歩ける距離。
今回はあえて公共交通機関と徒歩のみで向かってみます

※この記事は2022年8月の情報であり、最新情報を確認することをお勧めします。

旅館のチェックイン開始時間は15時~19時。
適度な頃合いに到着できるよう向かいます。

まずはJR秋田駅から羽後境駅へ。
JRなのに交通系ICカードは利用できません。
券売機で切符を510円で購入します。

秋田駅14:45発、羽後境駅15:10着で到着し、駅の人にバス停の場所を尋ねました。
すると羽後交通の営業所を案内してくれました。

「駅を出て突き当りを左に進むとまもなく営業所が見えますよ。」

 

 

最寄バス停は本当は「境駅前」になるのですが、営業所も歩いて2~3分くらい
営業所には待合室もあり落ち着けます。
バス停名としては「境案内所」となります

 

 

ここから15:26発の船岡線「上庄内」行きに乗りました。
(15時台の前後には、14:16発、16:26発があります。)
バスは交通系ICカードが利用できないため、現金を用意しておきます。
目的地のバス停「上庄内」へは610円でした

およそ40分ほど乗り、終点「上庄内」バス停からは徒歩20分ほどで旅館に到着します

 

 

帰りもバス利用の場合、11:01発「協和小学校」行きに乗ることができれば、途中で「境案内所」で下車することができます。

 

 

山の中にあるため急坂を覚悟していましたが、実際に歩いてみるとほとんど平坦な道
8月も終わりに差し掛かる午後の昼下がり、晴れていても涼しくて気持ちの良い散歩です。
山の空気を感じながら美しい田園風景を横目に歩きました。

 

 

チェックイン時、旅館の人に「さっき見えたんですけど、ここまで歩いてきたんですか!?」と驚かれました。
「途中までバスで来て、そこから20分くらいでしたよ」と伝え、無謀な印象を払拭しました。
やはりバスで来る人はなかなかいないようですね。

 

大きな看板犬、小さな看板犬

 

からまつ山荘の入り口をくぐると、ロビーには大きな秋田犬と小さなチワワが出迎えてくれます。
秋田犬は大雅(たいが)君
ロシアのプーチン大統領に贈られた「ユメ」の弟であり、フィギュアスケーターのザギトワに贈られた「マサル」の従弟だそうです。
大きな姿ですがリードで繋がれているので苦手な人でも安心です。

秋田犬といえば狂暴だったり、認めた人にしか懐かず知らない人には吠えたり噛みついたりするイメージですが、大雅君はおとなしく、撫でられることにも慣れておりほとんど吠えません
宿泊者や温泉客に大事にされ、秋田犬らしからぬ性格になったようです。

 

 

小さなチワワはジョン君
放し飼いにされていますが賢く、行動範囲が決まっています。
仲の良い二匹ですが、片方におやつを与えていると嫉妬して吠えることがあります。

カーペットには毛がこびりついており、掃除が大変そう。
※動物アレルギーのある方は気を付けましょう

 

 

 別邸・東兵衛屋敷

 

本館から繋がっている廊下を進み、東兵衛屋敷に入ります。
本館と空気が明らかに違い、涼しい。
廊下のところどころには宿泊客が置いていったぬいぐるみがあります

この東兵衛屋敷まる一棟が貸切となります。
繋がっている廊下のほか周辺は何もなく、カラオケ大会をして騒いでも、屋敷内の廊下にはピアノもありますのでアコースティック楽器なら弾いても大丈夫そう。
そして女将さんの案内が終わると、従業員の方はチェックアウトまで別邸には来ません
必要があれば内線電話で呼ぶことはできるようです。

寝具の置いてある隣の部屋には蚊帳が吊ってあり、虫に悩まされたら避難できます。

 

 

布団は自分で敷きますが、床の間に頭を向けて寝ましょう。

 

 

アメニティは浴衣やタオル2枚のほか、シャワーキャップとヘアブラシのみ。
歯ブラシセットはありません。
(念のため持ってきておいて良かった!)
特に伝えられませんでしたが法律の影響でしょうか。

「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」

横に置いてあるお掃除セットは虫対策。
この日は見ませんでしたがカメムシが発生することがあります。
(旅館の人は来ないので自分で何とかしなくてはいけません。)

 

からまつ山荘の夕食

今回は朝夕2食付きで予約をしました。
予約の際に、夕食は『比内地鶏のきりたんぽ』『秋田牛すきやき』の2種から選択できます
ベタですが今回はきりたんぽを選びました。

食事は食事処で取ります。

旅館あるあるのてんこ盛り。
きりたんぽ鍋、イワナの塩焼き、刺身、じゅんさい、茶碗蒸し・サラダ、蟹グラタン、いぶりがっこ、小鉢など。
なんかエビが多いな、という印象。

 

 

最後に秋田比内地鶏親子丼が出てきます。
実はこの親子丼、秋田駅ビル3Fにある行列のできるレストラン「秋田比内地鶏や」で人気の親子丼、量が少ないバージョン
からまつ山荘自体が「秋田比内地鶏や」会長の趣味でやっている旅館だそうです。

 

からまつ山荘の温泉

お腹もいっぱいになったし、浴衣を着て温泉へ。

 

 

温泉は日帰り入浴が可能で、8~19時までは温泉利用のみのお客さんがいることがあります

(温泉利用のみの人は券売機で入浴券を購入します。)

 

 

この日、宿泊客に女性客は私一人だったので19時以降は貸切風呂になりました。
宿泊客は23時まで、朝は6時から利用可能です。

脱衣所は広く、ドライヤーと綿棒も備え付けられています。

内湯は天井が高く広々、お湯は少し熱めでした。
(後から女将さんに「熱かったですよね。。」と言われました。その後調整してくれたのか、翌朝の朝風呂の時は丁度良い湯加減になっていました。)
洗い場にはシャンプー、リンス、ボディソープのボトルがあります。
露天風呂は気持ちぬるめ。
また水風呂や釜風呂(サウナ)もあり、入り口には塩が置かれています。

 

座敷わらしに関するお話

 

この東兵衛屋敷は元々日産自動車の創業者、鮎川義介の長野にあった別荘でした。
それを世田谷、更に秋田へと移築され40年以上にもなります。

しかし座敷わらしが現れるようになったのは最近の事。

この施設は持ち主が頻繁に変わりましたが、その度に経営が上手く行かず、時には市営だったこともあったそうです。
現在の8代目オーナーに代わってから、お客さんから「座敷わらしがいるのでは?」と言われるようになりました。

現在、3人の座敷わらしがいるそうです。
みやびちゃん、たくみ君、れいちゃん
みやびちゃんの部屋は床の間の部屋、その隣に蚊帳の吊ってあるたくみ君の部屋があり、れいちゃんは廊下に現れるとか。
3人は動き回っていて、帰るお客さんについて行っちゃうこともあるようです。

部屋にある宿泊者ノートには、「オーブが沢山飛んでいた」「鈴の音が聞こえた」「モビールが不規則に動いていた」「おもちゃが勝手に動いた」など数々の体験が記されていました。

 

掃除がしたくなる衝動

東兵衛屋敷にはテレビがありません。
家電製品はエアコンと空気清浄機くらい。
スマホを見るくらいしかやることが無い。
(ちなみに本館にはフリーWi-Fiがありますが、東兵衛屋敷には届きません。)

実はこの部屋、色々なものが埃をかぶっていたり、蜘蛛の巣がかかっていたり、手入れが追いついていません
子どもがおもちゃを手に取ったりする場合や、ハウスダストアレルギー持ちの人は気を付けた方が良いです
暇を持て余し、それに動いていないと寒いので、私は掃除をすることにしました。

といっても大した道具が無いので大がかりなことはできず、できることは限定的。
とにかく目についたおもちゃの汚れをティッシュペーパーで拭いたり、着物に積もった埃や電気カーペットにくっついている髪の毛や食べ残しらしきものをガムテでペタペタ取ったり、障子の桟に積もった埃を落としたり。

下は、おもちゃのキッチンの上部を拭いた途中経過の写真。
拭く前の写真は撮り忘れており、酷い汚れでした。

 

 

上の写真はきれいにした後。翌朝撮影。

掃除機やコロコロがほしくなります。
自分の手持ちのポケットティッシュでは追い付かなく、部屋に備え付けのボックスのティッシュも少しだけだったので、新しいものを貰いに行きました。

宿泊者が勝手に掃除をするのもどうかと思うし、座敷わらしさん達には鬱陶しい行動です。
ですがまた来ることがあれば旅館の人に許可を取って複数人で2泊3日くらいで大掃除したい!

 

東兵衛屋敷のミイラ

鏡台を簡単に掃除しようと思ったら、発見してしまいました。

 

 

「座敷わらし部屋にて2021年6月に発見されました。」

カエルのミイラだそうです。
そりゃ、珍しいけど。。
もし自分の部屋でミイラなんて見つけた日には速攻ポイすると思いますが、ここでは見世物になっています。
発想がポジティブ!

※目立たない場所に置いてあるので、苦手な人は鏡台に近づかないようにしましょう。

 

オーブが撮影できました

旅館の人いわく、座敷わらしさん達は怖がる人のところには現れないそうです。
例えば家族連れでも、会いたがっている人と怖がっている人がいれば、怖がっている人は夜は寝かせてしまい、会いたがっている人のもとには夜中に不思議なことが起きるのだとか。

私は11時頃に床に就き、天井に向かって動画撮影。
ちょっとだけオーブらしき動くものが画面を横切りました。
しかし腕が疲れたので、こんなものかと寝ることに。

その後1時半頃にトイレに行きたくなり目が覚めました。
羽毛布団を出て、寒いなと思いながらちょっと怖いトイレで用を済ませ。
戻って懲りずに天井に向けてスマホでビデオ撮影を行ったところ、就寝前よりも沢山のオーブが映るようになりました
(撮影方法は松林閣の時と同じ要領です。)

 

 

埃?という疑惑もありますが、エアコンは寒くて止めたし空気清浄機も止まっていました。
なので風は吹いていません。
それに飛んでいる方向がバラバラです。

また写真も、撮影時には気づきませんでしたが、帰宅後確認するといくつかオーブが写っていました。
次の写真は以前別の旅館でオーブを撮影した実績のあるコンデジです。

 

 

下はトリミングした写真です。
白い球体が二つ見えます。

 

 

次の写真もトリミング、拡大したもので、中央上部に半透明の不完全な球体が映っています。
これを撮影したカメラはミラーレス一眼レフ。
初めてのオーブ撮影。

やはりスマホで撮影した写真には写っていませんでした。
違いは何なんでしょう。
カメラの作りに関係するのでしょうか。

ちなみにオーブの写りやすい場所は床の間周辺や天井のようです。

 

 

他の現象は、家鳴りや虫が窓にぶつかる音くらい
この音が「足音だ!」と思う人もいるかもしれませんが、現実的に考えて虫です。
廊下の電気を点けっぱなしにしていたので寄ってきたのでしょう。
物が動いたり、寝ている時やたら体が熱くなったりということも起きませんでした

 

からまつ山荘の朝食

朝は5時頃に座敷わらしさんではなく会社の上司からのLINEで叩き起こされ。
6時過ぎに寒さに震えながらのそのそと布団から這い出て朝風呂に行きました。

朝食は7時半から。
品数の多い贅沢な朝食。

 

 

東兵衛屋敷のパワースポット

「座敷わらしに会えなかった、残念!」とがっかりするにはまだ早いです。
東兵衛屋敷にはパワースポットがあります

 

 

屋敷の外、敷地の小さなお社の真後ろにあたる廊下

 

 

女将さんの話では、オーナーが代わる以前からあったもので、正直祀られているものについては良く分からないとのこと。
龍神様と聞きましたが(近くに川が流れている)、お社の中には小さな仏像が見えました。
蜘蛛の巣だらけでしたが。。

せっかくなのでパワースポットに佇んだり、参拝したりしてみてはいかがでしょう。
人によってはピリピリとパワーを実感することがあるようです。

 

その後良いことはあったのか?

他にも開運行動はしているので今回の訪問のおかげかは分かりませんが。
実は旅行の4~5日前くらいに足の付け根に粉瘤という良性のできものを発見してしまいました。
以前も経験があり、悪化すると腫れて痛みを伴い、まともに歩くのも困難、微熱も出ます。

「旅行中に悪化したら困る!」と慌てて医者に診てもらい、お守り代わりに抗生剤を頂きました。
それでも気に掛けながら過ごしました。

旅行後、今のところ悪化しておらず、むしろほとんど目立たなくなっているくらい。
粉瘤は自然治癒しないのですが、このまま悪化せず過ごしたいものです。

今回の学び。
今後こういった旅館に宿泊する時は掃除道具も持っていこうと思います
やはり掃除の行き届いていない部屋でオーブらしきものが撮れても「埃でしょ?」という疑惑は自分自身でも拭いきれません。
カメラも複数台持っていくし、荷物が増えます…。

 

からまつ山荘の感染症対策

感染症対策はごく最低限でした。
到着時の手首による検温の実施、入り口や食事処、温泉脱衣所には手指の消毒液が置かれていましたが、従業員の方々はノーマスクでした。
感染症対策の注意喚起の貼り紙はありましたが、殆ど客側にて対策をしなければならない印象です。