去年は茨城県北、北海道で神玉巡拝しに行きました。
最近は山梨県富士吉田市、群馬県前橋市周辺、福島県いわき市でも始まり、東日本でジワジワと広がっているようです。
中には車を使わないとコンプリートするのが難しい神社もあります。
今回は、茨城県西、結城郡で始まった神玉巡拝に挑戦。
公共交通機関と自転車で巡りました。
目標は1日走破。果たして達成できるのか。
そもそも神玉巡拝って何?
「かみたまじゅんぱい」と読みます。
元は茨城県北で2020年元旦から始まった企画で、特定の神社で頒布される「神玉」を集めることができます。
巡った記録は以下のリンク。
茨城県西では2023年の元旦から始まりました。
参加神社は北から以下の通り
- 健田須賀神社(茨城県結城市結城195)
- 結城諏訪神社(茨城県結城市上山川161)
- 宗任神社(茨城県下妻市本宗道89)
- 東蕗田天満社(茨城県結城郡八千代町東蕗田242)
- 香取大明神(茨城県常総市向石下15)
- 大生郷天満宮(茨城県常総市大生郷町1234)
- 水海道鎮守 八幡神社(茨城県常総市水海道橋本町3329)
- 水海道天満宮(茨城県常総市水海道天満町2487)
- 一言主神社(茨城県常総市大塚戸町875 )
(以下引用:チラシ表面のみ)
この企画には9社が参加してます。
何で9社?と思ったら「神玉で結ぶ社 きぬの道 ゆうき九重詣り」というキャッチコピーがついていました。
「九重」、意味はいくつも重なっていること。
「ここのえ」という語感も良いですね。
ちなみに「きぬ」は絹織物だけではなく鬼怒川という意味もあります。
「神玉」の初穂料は500円。
それぞれ頒布する神社の名前と社紋などのデザインが施されています。
(※木製ですが流石に御神木などではありません。)
「神玉」を繋げる「神紐」は300円。
こちらは授かる神社によって色が異なります。
公共交通機関について
茨城県西の神玉巡拝は、主に関東鉄道常総線、JR水戸線の沿線になります。
最寄り駅は、関東鉄道では水海道駅、石下駅、宗道駅、JR線は結城駅。
関東鉄道常総線では土・休日限定で「常総線一日フリーきっぷ」を販売しています。
料金は大人2,000円ですが、水海道-下館間の片道料金が1,130円(ICカード利用)なので、ぜひ有効利用しましょう。
関東鉄道には無人駅もあります。
購入は有人駅になりますので、事前購入をおすすめします。
購入時に、利用日を駅員さんに伝えます。
またJRの茨城県内での路線・関東鉄道両方で使用できる「ときわ路パス」があります。
有効期間は1日間、土・休日限定で、かつ利用可能な時期が決まっています。
料金は大人2,180円、大人の休日俱楽部会員の方は1,670円とお安くなります。
レンタサイクルについて
神玉巡拝の神社の中には最寄り駅が無いところもあります。
鉄道の最寄り駅やバスが通っていない神社はレンタサイクルという手があります。
関東鉄道常総線の水海道駅、下妻駅は、自転車をレンタルできます。
何と利用料無料!
またJR結城駅の近くにもレンタサイクルがありました。
こちらは有料で1日500円です。
今回はこれらの駅を拠点に動くことにしました。
結城駅拠点
JR結城駅からスタートしました。
朝の8時20分頃、駅の北口でレンタサイクルを借りてスタート。
自転車は三段ギアがついたママチャリ。
カゴにプレートがついているのが少し恥ずかしい…。
結城駅に一番近い健田須賀神社は社務所がまだ開いていないので、先に遠い結城諏訪神社から向かうことにしました。
余談ですが結城駅の電車の本数は1時間に1~2本が基本。
時刻表をしっかり確認しましょう。
結城駅で待ち時間が長くなりそうな時は一息ついて。
JR結城駅の北口には、日本では珍しいタイのドイトンコーヒーのお店があります。
また観光物産センターで名産品のお買い物もできますよ。
結城駅の近くにはホテルもあります。
遠方の方は拠点候補にしてみては。
結城諏訪神社(ゆうきすわじんじゃ)
9時10分頃に到着。
駅からかかった時間はおよそ50分。
自転車乗りの人ならもっと早く着けるかも。
私は運動不足かつ乗り慣れない自転車で長時間走ったからか、既にふとももの筋肉に影響が出てきました。
結城諏訪神社は結城坂東線(県道20号)沿いにあります。
しかし面しているのは神社の裏側。
Google MAPに従って行くと、神社裏手に案内されます。
表参道は以下の写真の感じです。
(社殿から振り返って見た様子です。)
時間が無くて表から入る時の写真はありません。
神玉は社務所ではなく、社殿におみくじと一緒に置かれていました。
健田須賀神社(たけだすがじんじゃ)
健田須賀神社へは、結城諏訪神社から結城駅へ戻る形で向かいました。
自転車で約40分。
9時50分頃に到着しました。
結城駅から徒歩圏内の神社。
近くは商店街も。
参拝し、神玉は社務所で授かりました。
下妻駅拠点
10時18分にJR結城駅から移動。
JR水戸線が若干遅延していたのと疲労感で「急ぎたくないわー」と乗り換え時きびきび動かず、下館駅で30分くらい過ごしました。
その後下館駅11時5分発の関東鉄道に乗り下妻駅へ到着、11時20分頃レンタサイクルを借りました。
関東鉄道のレンタサイクルはママチャリでギアなし。
最近は電動アシスト付き自転車、または最低でもギアつき自転車に慣れきっていたため、見た瞬間巡る自信を無くしてきました。
ペダルは軽かったものの、有料でいいからギアつきや電動アシスト付きも揃えて欲しいものです。
サドルの高さは駅員さんが調整してくれます。
お昼の時間帯だったので、途中コンビニでおにぎりを購入。
どこかのタイミングで食べられるだろうか。
下妻と言えば下妻物語。
宗任神社(むねとうじんじゃ)
宗任神社は谷和原筑西線(県道357号)沿いにあります。
コンビニで寄り道をしつつで、12時頃に到着しました。
およそ40分。
最寄り駅は宗道駅で、駅から歩くと11~12分ほどのようです。
わざわざ自転車を使わなくてもいいのですが、関東鉄道の本数も1時間に1~2本。
次に立ち寄る香取大明神の時間も考え、まとめて自転車で3社巡ろうと思いました。
社務所が不在だったのでチャイムを押すと、女性が出てきて対応していただけました。
参拝者の姿もちらほら。
香取大明神(かとりだいみょうじん)
宗任神社から40分ほど自転車を走らせ、香取大明神に到着。
道中、坂道があって、ギアなし自転車はつらかった。
ちなみに石下駅から香取大明神までは徒歩15分ほどです。
こちらは無人の神社ですが、宮司宅が隣接しており、案内の貼り紙がありました。
宮司宅へ行くと、女性が対応してくれました。
玄関に神玉などが置いてあり、訪問をとても喜んでくださっている様子でした。
オマケでアメちゃんもいただきました。
東蕗田天満社(ひがしふきたてんまんしゃ)
牛の臭いがする道や白菜畑を横目に、何とか到着しました。
なんか景色が…心が折れそうになるんです。
香取大明神からは大体50分くらいかかりました。
既に筋肉が限界を超えている気がする。
こちらも宮司宅で御守りや御朱印等を対応していただけます。
敷地に隣接しており、玄関チャイムを押すと、若い女の子が対応してくれました。
家の子だろうか。ちょっと和みました。
そしてまた、下妻駅まで心が折れそうな距離を走りました。
コンビニで買ったおにぎりは結局下妻駅のベンチで、待ち時間(40分くらい)に食べました。
疲労感で心が折れそうになる素敵な景色↓
水海道駅拠点
下妻駅から水海道駅までは約30分。
くたびれて車内でウトウトしてました。
15時30分過ぎに水海道駅に着き、レンタサイクルの手続き。
ちなみにレンタサイクルは18時までに返さなければなりません。
(最終受付は17時)
水海道は実はブラジル人が多いエリアでもあります。
水海道駅の横には、T.K STOREというブラジルなどからの輸入食品のお店があります。
安くはないけど珍しいものが沢山あります。
神玉巡拝を終えたら寄り道してみては。
水海道駅の近くにはビジネスホテルなどがあります。
遠方の方は、ここも拠点候補になります。
水海道天満宮(みつかいどうてんまんぐう)
早速、水海道駅を南下して水海道天満宮に到着したのは15時40分頃。
上り坂があるので頑張りました。
水海道エリアは今までよりも道路の起伏があります。
こちらの神玉は授与所では対面ではなく、所定の場所に料金を納めて授かる形でした。
水海道八幡神社(みつかいどうはちまんじんじゃ)
到着した時、既に16時を回っていました。
この時間になると、神社によってはボチボチ閉まってしまうこともありますが、こちらの社務所はまだ開いていました。
不在だったのでチャイムを押したら女性が出てきてくれました。
よかったぁ。
地元の方たちに大切にされている神社のようでした。
一言主神社(ひとことぬしじんじゃ)
一言主神社は茨城県南西部では知名度の高い神社。
近県からも参拝者があり、関東鉄道や道路でも大きな看板を出しています。
定期的に骨董市も開催されており、実は以前行ったことがあるのですが、大変な賑わいを見せていました。
事前に調べたところ、一言主神社の社務所は17時まで開いているとのことでした。
到着したのは16時40分くらい。
ほとんど滑り込み状態。
へとへとの体に鞭打って社務所へ向かうと、若い男女数人が談笑していました。
お楽しみの所すみませ~ん、という気持ちで割って入って神玉を授かりましたよ。
神玉巡拝の神社では参拝時、基本的にご挨拶のみで願い事はしないのですが、ここ一言主神社では「無事に帰れますように」とお願いしてしまいました。
帰り、自転車に乗ろうとしたら左足がつりましたが。
ちなみに一言主神社は自転車では表参道から入るのをオススメしません。
なぜなら下り坂、上り坂が激しい。
ここまで結構クタクタになるので、裏参道(北側通路)から入ると良いです。
日が落ちかかり、水海道駅に到着したのは17時25分頃でした。
自転車のライトを点けずに終わることができてよかった。
ライト点けたらペダルも重くなりますし…。
大生郷天満宮(おおのごうてんまんぐう):別日
こちらは大生郷天満宮HPにリンクされているホトカミさんで社務所が16時までと記載されていました。
水海道駅に着いた時点で無理と判明。
大生郷天満宮も一言主神社も水海道駅からは同じくらいの距離。
そしてこの2社は離れている。
残念ながら別の日に伺うことにしました。
近いうちに訪問して、必ず追記します。
全て揃って紐に繋げた写真も載せたい。
【2023.2.25追記】
残り一社の神玉巡拝に行ってきました。
レンタサイクルで片道45分くらい。
この日はここ1か所のみの参拝だったので、時間を気にせずに向かいました。
割と緩やかな坂道があり、下っては上っていく場面が多いです。
自転車を押して上るほどではないですが、何度か立ちこぎしました。
田舎ののどかな場所に立派なお社が建っていました。
日本三大天神とも言われ、菅原道真公の遺骨が祀られています。
到着は午前中でしたが、参拝者もおり、地域で大切にされている様子が伺えました。
下の写真は「親鸞上人礼拝の杉」。
はるばるこの地まで親鸞上人が布教に来ていたのですね。
帰路は、途中で道に迷ったこともあり、結局出発から2時間で水海道駅に戻ってきました。
神玉が揃いました(2023.2.25追記)
最後に伺った大生郷天満宮で頂いた黒色の神紐に通しました。
神紐は柔らかく、神玉の穴にはバリがありますので、あまり通し直すと神紐に毛羽立ちができそうです。
ちなみに他のエリアの神玉巡拝では神紐にチャームが付いていますが、結城郡の神紐にはついていませんでした。
レンタサイクルで神玉巡拝、結局どうよ?
レンタサイクルで1日走破を目指すのは、以下の理由からオススメできません。
- 常に時間を気にしなければならない
- 各神社の滞在時間が5分もいられず、創建や由緒に思いを馳せたりする余裕が無い
- 観光とか、お土産を買う余裕が無い
- ギアなしママチャリ長時間はつらい(サドル硬くてお尻も痛い)
- 疲労感半端ない
自転車乗りの人でも巡り切るのギリギリかも?→無理めでは?
レンタサイクルも返さなければいけないので、途中で投げ出すことはできません。
「途中で力尽きたらどうなるかなー」なんて気持ちも何度も過ぎりました。
やはり、神玉巡拝をきっかけに、その土地を知るという楽しみは無視しない方が有意義な時間になると思います。
自転車で1日でやり切ろうとせず、車を使ったり、2日に分けてレンタサイクルを借りたり、徒歩で巡るなど様々な方法を検討しましょう。
もし興味のある方は、神玉巡拝2度目以降にやってみては。
※徒歩やレンタサイクルを使う場合は、結構な運動量となるため寒い時期がオススメ。
夏場は日焼け対策や熱中症対策を万全にし、決して無理しないようにしましょう。