子どもの頃、童話や絵本に登場するキイチゴに憧れたものです。
キイチゴの種類は国内だけでも数十種と沢山あります。
ここではキイチゴの調べたことをまとめました。
キイチゴの基本情報
- キイチゴ(木苺):バラ科 多年草または落葉低木
- 自生地:日本各地
- 開花期:4~7月(種類による)
- 栄養成分:ビタミンCなど
- 調理方法:生食、ジャム、菓子、ジュース、果実酒など
キイチゴの種類は多い
キイチゴの種類は多く、分布場所も採取時期もさまざま。
低木が多く山のハイキングなどで見かけたら、つまみ食いもできます。
バラ科なので、種類によってはトゲがあるので気をつけましょう。
味に差はありますがどれも毒は無いので安心して食べられます。
たくさん採れたらジャムやジュースなどにして楽しむことができます。
完熟したものは潰れやすいので、採取は指先でそっと摘みましょう。
持ち帰りは容器に入れることをおすすめします。
持ち帰ったものは傷みやすいので早めに加工しましょう。
生のまま試食し、酸っぱいものは砂糖を加えてジャムや果実酒などに。
果実酒にした場合、果実は1ヶ月経ったら取り出しましょう。
おいしいキイチゴ①シロバナノヘビイチゴ(白花蛇苺)
別名モリイチゴとも呼ばれる多年草のシロバナノヘビイチゴ。
オランダイチゴ属であり一般的に売られているイチゴ(オランダイチゴ)の近縁種。
本州の東北南部から中部地方と屋久島に分布します。
深山の高原や草地に自生し、草丈は10~30cmほど。
春から初夏にかけて花茎を伸ばし、2cmほどの白い5弁花を開花させます。
花が終わると花托が肥大化し果実を実らせ、赤く熟します。
採取の適期は6~7月。
おいしいキイチゴ②モミジイチゴ(紅葉苺)
北海道南部から九州地方の平地から山地までに分布する落葉小低木。
山地や雑木林、道端や土手などの日当たりの良い場所に生育します。
トゲが多く、葉はモミジのような形をしており、名前の由来になっています。
春に白色の花を咲かせ、初夏に果実が実ります。
別名キイチゴ(黄苺)とも呼ばれ、果実は橙黄色に熟します。
採取の適期は6~7月。
おいしいキイチゴ③ナワシロイチゴ(苗代苺)
サオトメイチゴやサツキイチゴなどの別名もあるナワシロイチゴ。
北海道から沖縄に分布する落葉低木。
低地から山地の道端や土手などの日当たりの良い場所に自生します。
つる状の茎で全体にとげがあり、他の植物を覆うように生育します。
葉は三出複葉あるいは五出複葉で、小葉は縁に鋸歯のある広卵形や菱状の円形。
葉の裏には白い綿毛が生えます。
5~7月に枝先に1.5cmほどの薄桃色の5弁花をつけます。
果実は6~7月の苗代の頃に実り、これが名前の由来になりました。
おいしいキイチゴ④クマイチゴ(熊苺)
北海道から九州の山日当たりの良い山地の林道沿いや荒地に自生する落葉小低木。
背丈は高くなると3mにもなり、キイチゴの仲間では大型。
濃褐色の茎には全体にとげがあり、3~5裂した葉は縁に鋸歯があります。
初夏に1.5cmほどの白い5弁花を咲かせ、花後の果実は赤く熟します。
採取の適期は6~7月。
おいしいキイチゴ⑤ノウゴウイチゴ(能郷苺)
北海道と本州中部以北の高山地帯に生育するオランダイチゴ属の多年草。
日当たりの良い草原や礫地に自生する高山植物です。
岐阜県の地名「能郷」が名前の由来になっています。
匍匐枝を伸ばして地を這うように生育します。
葉は縁に粗い鋸歯をもつ三出複葉で広倒卵形をしており、裏面は白色。
5~7月に7~8枚の花びらをもつ白色の花を咲かせます。
花後は花托が大きくなり、赤色に熟します。
採取の適期は9~10月。
ヘビイチゴ(蛇苺)はおいしくない
蛇が出るような湿り気のある野原などに見られる小さなイチゴ。
春に黄色い花を咲かせ、その後1cmほどの赤い果実を実らせます。
毒はありませんが味はまずく、食用には向きません。
参考になる本の紹介
この記事を書くにあたって、以下の本などを参考にさせていただきました。
より詳しい情報やレシピ、写真が掲載されていますので、ぜひご覧ください。