春先に田んぼのあぜ道で黄色い花を咲かせるコオニタビラコ。
ホトケノザとも呼ばれ、春の七草のひとつとされています。
しかし自生地は他の七草に比べると少なく見つけにくいことも。
そんなコオニタビラコの調べたことをまとめました。
コオニタビラコの基本情報
- コオニタビラコ(小鬼田平子):キク科ヤブタビラコ属 二年草
- 別名:タビラコ、ホトケノザ、カワラケナ、タンポコナ、オハコベなど
- 自生地:日本各地
- 開花時期:3~6月
- 薬用効果:健胃、整腸、咽頭痛
コオニタビラコの特徴
冬から春はロゼットの姿になり寒さに耐える植物。
田んぼによく見られ、平たく張り付く姿から「田平子」と名がつきました。
葉は10~15cmほどの大きさで羽状に裂け、春になると茎は10cmほどに伸びます。
分枝した先端に黄色い舌状花を咲かせます。
この花は就眠運動をし、日が当たると開花し、曇りの日や夜には閉じます。
似たものに大型のオニタビラコがあります。
しかしこちらはオニタビラコ属で、コオニタビラコとは別属になります。
コオニタビラコの食べられる部位と採取時期
春先の柔らかい新芽や若葉が食用になります。
株の中ほどの葉を採取します。
強く引っ張るとちぎれてしまうので、刃物で根際から切り取ります。
切り口から白い汁が出るので、手袋をして採取すると良いでしょう。
コオニタビラコの採取場所
※場所により、いまだに放射線量の高い地域もあります。
自治体の情報をご確認の上、安全を判断してください。
水の張っていない田んぼや田のあぜ、河川、土手などに見られます。
道端のものは汚れていることがあるので、できるだけきれいな環境のものを探しましょう。
年々自生地が減っており、都市部ではなかなか見ることができません。
コオニタビラコの調理方法
- 新芽、若葉:天ぷら、和え物、おひたし、炒め物、お粥など
キク科特有の、控え目な香りのあるコオニタビラコ。
ここでは、コオニタビラコのシンプルなおすすめ調理法を紹介します。
したごしらえ
塩ひとつまみを入れた熱湯で7~8分茹で、水に10分ほどさらします。
①天ぷら
生のまま衣をつけて揚げます。
育ち過ぎた茎葉も天ぷらで食べられます。
②炒め物
ベーコンやソーセージとともに油やバターで炒めます。
塩コショウなどで調味します。
レモンを加えても合います。
③お粥
アク抜きしたものを細かく刻んでお粥に混ぜます。
キク科のほろ苦さがあります。
参考になる本の紹介
この記事を書くにあたって、以下の本などを参考にさせていただきました。
より詳しい情報やレシピ、写真が掲載されていますので、ぜひご覧ください。