【大阪・箕面】モミジの天ぷらとカエデの食用利用【食べられる山野草】

食べられる野草・山菜

秋の風物詩である紅葉。
モミジは野山だけでなく街中の公園などでも季節の移り変わりを教えてくれます。

世の中にはモミジの葉を模った「もみじ饅頭」や、鶏足のことを「モミジ」と呼んだり、唐辛子やニンジンを大根おろしに加えた「もみじおろし」などがあります。
実は本物のモミジの葉も食用可能で、大阪北部にある箕面ではモミジの葉の天ぷらが名物です。
本記事ではモミジの葉の天ぷらの食レポと、カエデの食用利用について調べたことをまとめてみました。

モミジとカエデの違い

モミジとカエデの呼び方は混同して使われることがあります。
秋に野山の紅葉を見て楽しむことを「もみじ狩り」と言いますが、ある書籍ではモミジは紅葉する樹木全てを指すのに対し、カエデはムクロジ科カエデ属の樹木だけを指すと書かれています。
分類で見ると国内にはおよそ27種類のカエデが分布しているそうです。
また別の本では、盆栽の世界では葉の切れ込みの深い種類をモミジ、浅い種類をカエデと呼ばれていると記載されていました。

モミジの語源は染め物に由来する「揉み出す」からという説があります。
カエデの語源は切れ込んだ葉の形をカエルの手に見立てた「かえるて」からカエデになったとか。

カエデ属の樹木でも以下の写真のヒトツバカエデ(別名マルバカエデ)や、日本固有種のチドリノキ(別名ヤマシバカエデ)は葉の切れ込みがありません。

 

 

モミジと名のつく別種

以下の写真はモミジと似た樹木でモミジバフウ(アメリカフウ)
こちらはフウ科フウ属でありモミジ属ではありません。

 

 

下の落ち葉の写真はスズカケノキ科スズカケノキ属のモミジバスズカケノキ(カエデバスズカケノキ)
これはスズカケノキとアメリカスズカケノキの交配種。
現在最も多くみられるプラタナスの仲間で、街路樹として植栽されます。

 

 

箕面で天ぷらに使われるモミジ

1,300年前から箕面の地で親しまれているモミジの天ぷら。
箕面の滝までの道で売られているモミジはイロハモミジなどのよくある種類ではありません。
一行寺楓(いちぎょうじかえで)という食べやすい品種を使っているそうです。

 

  1. 毎年、秋の紅葉の時期に綺麗な葉だけを選んで収穫します。
  2. 収穫した葉は、しっかりと水洗いをして、温度と湿度を一定に保ち、樽で一年以上塩漬けにします。
  3. 流水で丁寧に塩抜きをし、形の美しい葉だけを選んで成形していきます。
  4. 厳選した原料で衣を作り、一枚一枚丁寧にじっくりと揚げていきます。
  5. まる一昼夜かけて油切りをし、パリッとした食感に仕上げます。

引用元:久國紅仙堂のリーフレット

 

ちなみに他の品種も食べられない訳ではなく、クックパッドでレシピを見かけました。
クックパッドの紅葉(楓)の天ぷら
(箕面のモミジの天ぷらとは少し違います。)

 

 

モミジの天ぷらにはさまざまなフレーバーがあります。
私が食べたものは箕面駅近くのお店、久國紅仙堂さんで購入したものでした。
こちらのお店では「プレーン」「しお」「七味」「黒糖」「きな粉」「グリーンティ」の6種類が常時あり、季節限定で12月に「ゆず」、2月は「ちょこ」、6月には「ごぼう」が販売されるようです。
今回食べたものは「しお」味。(16時前に立ち寄ったらほとんど売り切れていました。)

 

 

衣は厚めで硬く噛み応えがあり、白ごまが少々入っています。
歯が弱い人は注意です。
ティッシュの上に乗せてみると油がつきます。
油は菜種油。
モミジの葉そのものの味は良く分かりませんが、割ってみると確かにモミジの葉が見えます。
衣の味は塩味が程よくしょっぱく、ほんのり香ばしい。

こちらのお店以外にもコーンポタージュ味やら色々売っているようなので、食べ比べしてみたいですね。
周辺のお店も売り切れ時間が早いので、見かけたらすぐに買っておいた方が良いかもしれません。

 

メープルシロップが採れるカエデ属

 

カナダやアメリカではサトウカエデの樹液から作るメープルシロップが有名。
日本国内でも街路樹などに植栽されることがあり、紅葉は赤にも黄にも色づきます。
北アメリカ原産のギンヨウカエデ、ネグンドカエデ、日本のハナノキに近縁のアメリカハナノキからもメープルシロップが採取できます。

国内では秋に葉が黄色くなるイタヤカエデからメープルシロップが作られます。
イタヤカエデは国内のカエデの中では最も大木に育ち、幹の直径は50~60cmにもなります。
そのため建築、家具などの重要材でもあります。
チドリノキ(ヤマシバカエデ)アサノハカエデにも糖分が含まれますが、これらは幹が細く樹液の採取には適しません。

薬用植物として有名なカエデ属

 

薬用としては、同じカエデ属のメグスリノキの樹皮や葉は漢方として使われます。
ハナノキの樹皮もメグスリノキ同様に利用できるようですが、ハナノキは絶滅危惧種でもありますので野生のものは採取を控えましょう。

参考図書

この記事を作成するにあたり、以下の本などを参考にさせていただきました。

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