食卓に彩りを添える花 ナンテンハギの採取と食べ方【食べられる山野草】

食卓に彩りを添える花 ナンテンハギの採取と食べ方【食べられる山野草】

山などで見られる雑草ですが、立派な山菜。
岐阜地方では「あずき菜」と呼ばれ好んで食されます。

そんなナンテンハギの、食用として調べたことをまとめてみました。

ナンテンハギの基本情報

  • ナンテンハギ(南天萩):マメ科ソラマメ属 多年草
  • 別名:フタバハギ、アズキナ、アズキッパ、アズキハギ、タニワタシなど
  • 自生地:北海道~九州
  • 開花時期:6~10月
  • 薬用効果:解毒、利尿、降圧、関節痛、めまい、ふらつき

 

ナンテンハギの特徴


日本各地に分布する野草で、草丈は30~80cmにまで生長します。
葉は先のとがった広楕円形で縁はなめらかです。
この葉の形がナンテンの葉に似ていることが呼び名の由来になっています。

春の新芽は柔らかいのですが、花が咲くころの茎は木質になります。
初夏から初秋に葉のわきから小さな紫色の蝶形の花を咲かせます。

 

ナンテンハギの食べられる部位と採取時期

3~5月の若芽と、6~10月の花が食用になります。
若芽は花が咲く前の、柔らかい状態のものを摘み取ります。
丈が15cm以内のものは根の際から切り取り、それ以上に育っているものは頭部を摘みます。

 

ナンテンハギの採取場所

※場所により、いまだに放射線量の高い地域もあります。
自治体の情報をご確認の上、安全を判断してください。

平地から低山までに見られます。
草地や土手など、日当たりの良い越えた土地を好みます。

実は人気のある山菜でもあり、畑で育てられることもあります。

 

ナンテンハギの調理方法

  • 若芽:おひたし、和え物、天ぷら、汁の実、炒め物、卵とじなど
  • 花:天ぷら、酢の物、和え物

ナンテンハギは茹でるとアズキのような香りがします。
ここでは、ナンテンハギのシンプルなおすすめ調理法を紹介します。

 

したごしらえ 
塩ひとつまみを入れた熱湯でさっと茹で、冷水に5分ほどさらします。

①和え物 
若芽はマメ科特有のコクがあります。
特にごま味噌、くるみ味噌で和えるとおいしくいただけます。

②天ぷら 
若芽も花も天ぷらで食べることができます。
生のまま衣をつけて揚げると香ばしさを楽しめます。

③花の酢の物 
紫色の花はさっと茹でて酢の物に。
色鮮やかな一品になります。

 

参考になる本の紹介

この記事を作成するにあたって、以下の本などを参考にさせていただきました。
より詳しい情報やレシピ、写真などが掲載されていますので、ぜひご覧ください。