サルトリイバラの採取と食べ方【食べられる山野草】

食べられる野草・山菜

端午の節句に、柏餅を包む葉の代わりとして使われるサルトリイバラ。
その葉はかたいですが、包んだ餅ごと食べることもできます。

そんなサルトリイバラの葉を、他にはどのようにして楽しめるでしょうか。
調べたことをまとめました。

 

サルトリイバラの基本情報

  • サルトリイバラ(猿捕茨):サルトリイバラ科(ユリ科)シオデ属 つる性落葉低木
  • 別名:和山帰来(わさんきらい)、カシワノハ、カカラ、カラタチイバラ、マンジュバなど
  • 自生地:日本全土
  • 開花時期:4~8月
  • 栄養成分:サポニン、タンニンなど
  • 薬用効果:利尿、解毒、腫れ物など

 

サルトリイバラの特徴

中国や朝鮮半島にも見られるつる性の低木。
雌雄異株で、茎はかたく節ごとに曲がり、鋭いトゲが点在します。
光沢のある葉は皮質で厚みがあり、卵形で12cmほどにまで大きくなります。
葉の付け根から出るひげ根によって他の草木などに絡みつきながら2m以上生長します。

春に葉のわきから黄緑色の花をつけます。
花後の秋、9~12月には紅葉期を迎え、黄色、橙色、黄褐色のまだら模様に色づきます。
雌株は1cmほどの赤い実を結びます。

サルトリイバラという名の由来は丈夫なつるとトゲから。
猟師がこのつるを使って猿を捕ったからとか、つるが他樹の枝から枝に絡みついて藪のようになり、そこに猿などが絡まってしまいそうになるということから、そう呼ばれるようになりました。

 

サルトリイバラの食べられる部位と採取時期

 

4~7月の新芽や若葉が食用になります。
地域別の目安は、関西地方以西は5~6月、北海道から中部地方までは6月ごろが適期。
茎のトゲに気をつけながら爪でちぎり取ります。

また10~12月ごろの果実も食用になります。
赤く熟したものを採取します。

根茎は薬用として利用でき、秋に掘りだします。
紅葉した葉や実のついた蔓は花材にも利用されます。

 

サルトリイバラの採取場所と注意

※場所により、いまだに放射線量の高い地域もあります。
自治体の情報をご確認の上、安全を判断してください。

全国の山野の藪や路傍、野原、土手、山林の日当たりのよい場所を好みます。

 

サルトリイバラの調理方法


サルトリイバラの葉はお皿にしたり、西日本では柏餅を包む習慣があります。

  • 新芽、若葉:おひたし、和え物、炒め物、きんぴら、汁の実、お茶など
  • 果実:生食、果実酒など

新芽や若葉は苦味がありますが、果実は生食できます。
ここでは、サルトリイバラのシンプルなおすすめ調理法を紹介します。

したごしらえ 
塩ひとつまみを入れた熱湯でさっと茹で、冷水に5分ほどさらします。
葉は熱を加えると黄色っぽく色が変わります。

①和え物 
ごま和え、辛子和え、キムチ和え、納豆和えなど。
歯ごたえや若干の苦味を感じます。

②炒め物 
したごしらえをした若芽や若葉を油炒めにします。
お肉と一緒に調理しても。

③お茶 
新芽だけでなく少し硬くなった葉もお茶にできます。
蒸すかお湯にくぐらせ、もみながら陰干しします。
飲む時は少し炒ります。
風邪に効果があると言われています。

④果実酒 
熟した果実を焼酎に漬けるとオレンジ色の薬酒に。

 

サルトリイバラの薬効

薬効に関しては、あくまで参考程度に記載してます。
秋に掘りだした根茎を天日で乾燥させたものを、生薬では「菝葜(ばっかつ)」「どぶくりょう」と呼びます。
また、果実にも薬効があり、これらは以下の効果があるとされています。

  • 利尿、下痢止め、解熱:根茎を煎じて服用します。
  • 咳、喉の渇き:果実を生食するか煎じて服用します。
  • 腫れ物:果実を黒焼きしたものを粉末にし、ごま油で練って患部に塗布します。

 

参考になる本の紹介

この記事を作成するにあたり、以下の本などを参考にさせていただきました。
より詳しい情報やレシピ、写真などが掲載されていますので、ぜひご覧ください。

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