【京都】予約困難なお店で野草料理を食べました【草喰 なかひがし】

野草利用&食レポ

時々、野草料理が食べられるレストランへ行きます。
しかし普通、ほんの少し分からない程度に使われていることがほとんど。

京都にある「草喰 なかひがし」というお店では野草料理が食べられるらしい。
今回はたまたま京都へ行く予定ができたので、思い切って訪問してみることにしました。
既にネット上では多くのレビューが掲載されていますが、こちらでも簡単な食レポを紹介します。

草喰 なかひがしってどんなお店?

京都には数多くの日本料理屋がありますが、「草喰 なかひがし」は摘み草(山菜や野草)料理を堪能できるお店として有名です。
単にそういった料理が珍しいからという訳ではなく、やはり食通を唸らせる確かな素材選び、腕前、センスなど総合的なレベルの高さがあるようです。
左京区の銀閣寺近くにあり、国内はもとより海外からも一目置かれています。

「草喰 なかひがし」公式HPはこちら。

ちなみに京都には同じく摘み草料理が食べられる「美山荘」がありますが、「なかひがし」のご主人である中東さんはこちらの次男の方だとか。

 

草喰 なかひがしは予約必須!

「草喰 なかひがし」は完全予約制。
毎月1日の朝8時から翌月分の予約を受け付けます。
予約方法は電話のみ。
受付開始時間になると電話が殺到して、なかなかつながりません。
しかし既に訪問予定が決まっている場合は予約開始時間から頑張って電話をかけまくりましょう。

お店の予約が取れた日に合わせて旅行スケジュールを立てる、という場合は朝に慌てて予約しなくても大丈夫のようです。

私は12月の京都滞在時期が決まっていたので、11月1日の朝8時からかけまくりました。
8時半前、137回目のコールで無事つながり、第二希望の日に予約が取れました。
希望日もいくつか考えておいた方が良いです。

お昼のコースを予約しましたが、8,000円と10,000円のコースがあるとのこと。
違いを尋ねたところ焼き物が一品加わるかのお話でした。
当日選ぶこともできるので、とりあえず8,000円のコースを選びました。

※税別、支払いは現金のみ。

 

待ちに待った予約の日

12月某日、紅葉シーズンが終わりかけの頃、観光客で賑わう中バスで向かいました。
(バスも非常に混んでおり1本見送ったり。時間に余裕を持って向かってよかった。)

12時になるとお店が開き、カウンター席に通されました。
カウンターは10人ほどが座ることができ、親子で来ている人、接待に使っている人、一人で来ている人など様々。
10人以上の団体さんは奥の部屋へ通されていました。

京都の敷居の高い料亭のようで少し緊張しました。
カウンターの向こうにはご主人含め料理人の方が5名で、女性もいました。

全員が揃うと、一品ずつお料理が提供されます。
ご主人が一品一品ユーモアを添えながら説明をしてくださいます。

 

野草が使われているコース料理

1品目。先付け八寸。
蓋代わりにヒトデカエデが乗っています。

葉を外すと季節感を感じさせる料理が顔を見せます。

冬至の無病息災として小さな柚子釜の中に南瓜、赤かぶをすり下ろして小豆、ミツバが乗っています。
初冠雪をイメージしたものとして、氷餅をまぶしてあるブロッコリー、カリフラワーを炒めた物。
ケシの実のついた戻りガツオのハラモ。
クリスマスカラーとしてリンゴのスライスに鹿のしょうゆ漬けの燻製を挟んだもの。
お正月用の黒豆を鞘ごと1時間ほど乾煎りしたもの。
銀杏の入った栗きんとんにクワイのせんべいを差し込みサザンカの形に。(写真では崩れていますが。)

初っ端から宝箱のように沢山の食材が入っており、わくわくします。
一つ一つお箸でつまんで味わっていくのが楽しい。

 

2品目はお凌ぎ。

新米のもち米。
中にはむかご、イノシシを燻製にしたもの、乾燥した大根の葉などが入っています。
むかごが美味しい。
もっと食べたいのですが量がお上品なので、少しずつ味わいました。

 

3品目は椀物。

白味噌椀。
具は日野菜を刻んだもの、天然のなめ茸。
ほんのり甘味を感じるような、優しい味。

 

4品目は焼き物。

枯れ木の落ち葉に包まれたサワラ、赤大根を一緒に焼いています。
花柚子を絞っていただきます。(これは皮ごと食べられます)
またレンコンと紫芋、黒米(古代米)の素揚げが添えられています。

器にはカワセミが描かれています。

 

5品目。鯉のお造り。

3か月間清らかな水の中で泳いだ鯉に、季節の野菜。
自然薯、辛味大根、ナズナ、まだ10日しか経っていない二十日大根、イワナの子、スイバ、ワサビ菜など全て絡めていただきます。
写真右側の小さな蛸壺には醤油が入っており、これをさっとかけて混ぜます。

野菜の中に野草も加えられているのが良いです。
あっさりとした味わいで、絶妙な歯ごたえもあります。

 

6品目。ごはん。

一口ごはん。
お米がごはんに変わる瞬間のもの。
たかがごはんですが、なかなか食べられる機会って無いですよね。

 

7品目。炊き合わせ。

ベジタブルボックス。こちらは野菜のみです。
聖護院大根、堀川牛蒡、金時人参、里芋、麩のモミジなど。
京野菜が入っているのが嬉しい。
爽やかな柚子味噌でいただきました。

 

8品目。野生牛。

料理の途中で10,000円コースで選べる3品が提示されます。
この日はモロコ、笹カレイ、北海道の野生牛の3択。
8,000円コースのままだと食べられません。

せっかく苦労してここまで来たのだからと、思い切って10,000円コースに切り替えることにしました。

選んだ野生牛は、本当に野趣溢れる味わいで。
普段食べているような家畜の牛肉の味とは全く異なりました!
ソースはルッコラとキクイモ。

 

9品目。煮びたし。

しゃくし菜、蕪、湯葉の煮物。
やさしい味わい。

 

10品目。三品同時に来ました。

左から、ほうれん草の白和え、豆の入ったおから、お漬物。
写真を忘れてしまいましたが白米も出てきます。

後からメザシがやってきました。

 

イワシ雲が描かれた器に乗った空飛ぶメザシ。
センスが良いです。

 

パリパリ、フランス製のおこげというジョーク付き。
おこげごはんはドーバー海峡の塩と山椒オイルをつけていただきました。
山椒オイルがピリッと爽やかな刺激で美味しい。
もっと沢山食べたかったのですが、この辺りまでくるともうお腹いっぱいになってきました。

 

〆のお茶漬け。

もう満足感でいっぱいです。

 

最後にはデザート。

洋梨と干し柿の上にシャーベット。(なんのシャーベットだったかな・・・。)
モミの木に見立ててクリスマスカラー。
右側に添えられているものは豆柿です。

 

草喰 なかひがしの感染症対策

店の入り口で検温と手指の消毒を行います。

席に着くとお客さん一人ひとりに首掛け型空気清浄機が配られ、首にかけて食事を楽しみました。
(うっかり持って帰ってしまう人もいるらしいです。)

草喰 なかひがしはおすすめ?

お昼の12時からで予約を取りましたが、最後の料理が出てきたのが14時頃でした。
念のため2時間半くらい見ておいた方が良いです。
時間にゆとりのある方でないと最後まで楽しむことができません。

終わり際に名刺をいただきました。
リピート客は5カ月先の予約を入れることができます。

料理の感想としては、野草とジビエの取り合わせが世界観としても「合うなぁ」と思いました。
素材と器のストーリーも楽しい。
次は季節を変えて、誰かを誘って訪問したいです。
※季節や仕入れ状況によって変更がありますので、本記事はあくまで参考の一例としてください。

 

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