神社仏閣に行くと授与所を眺めるのが好きです。
色々なお守りを見て、ご利益を求めたり、記念としていただくこともあります。
中には珍しい、本来食用ではないものを飲み込むお守り・お札もあります。
直接体内に入れることでよりご利益を得やすくなる気がしますね。
この記事では、東京都内で見つけた飲むお守り・お札を扱っているお寺を紹介します。
高野山東京別院の「千枚通し」
- 正式名称:高野山真言宗総本山金剛峯寺 高野山 東京別院
- 宗派:真言宗
- 公式HP:https://www.musubidaishi.jp/
- 住所:東京都港区高輪3-15-18
- 最寄り駅:JR高輪ゲートウェイ駅(徒歩10分)、都営地下鉄浅草線高輪台駅(徒歩10分)、都営地下鉄浅草線・京急本線泉岳寺駅(徒歩10分)、東京メトロ南北線・都営地下鉄三田線白金台駅(徒歩13分)、JR品川駅(徒歩13分)、東京メトロ南北線・都営地下鉄三田線白金高輪駅(徒歩14分)
- 寺務所受付時間:9-16時
こちらで頂ける千枚通しは1,000枚で1,000円。
元々高野山奥の院で扱っていたものが近年こちらでも入手可能になったそう。
小さな和紙に書いてある文言「南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)」を3回唱え、コップに入れた水に浮かべて飲むそうです。
※小さくたたんで水で流し込む人もいるようです。
健康に不安がある場合はもちろん、繊細な人にも心強いお守りとなるそうです。
玉川大師の「千枚通し」
- 正式名称:寶泉山玉眞院(ほうせんざんぎょくしんいん)
- 宗派:真言宗
- 公式HP:https://tamagawadaishi.com/index.html
- 住所:東京都世田谷区瀬田4-13-3
- 最寄り駅:JR二子玉川駅(徒歩15分)
- 寺務所受付時間:9-16時半(地下霊場入場受付は16時まで)
お大師様より昔から伝わる飲む紙札。
小さく薄い紙札をお水または白湯で飲み干します。
災いを大難から小難に、小難は無難へと祈願します。
一束1000枚となります。金額500円
(公式HPより)
こちらで頂いた千枚通しは50枚で500円でした。
若くて愛想の良いお姉さんが飲み方を説明してくれましたが、なぜHPと枚数が違うのか。
(疲れていたので聞きませんでしたが。)
この千枚通しに書かれている文言は「南無阿弥陀仏法忍」で、高野山東京別院のものと異なっていました。
扱いが別物なのでしょうか。
公式HPの説明を読む限り、ご利益は健康というより厄除けになるのかもしれません。
私はお出かけ前に飲んでみようと思います。
ちなみにこちらのお寺では「地下仏遍照金剛殿」といって、境内の地下に四国八十八箇所西国33番両霊場のお大師様や観音様をお祀りしており、順拝することができます。
参拝料は500円。一見の価値あり。
とげぬき地蔵尊 高岩寺の「御影」
- 正式名称:萬頂山高岩禪寺
- 宗派:曹洞宗
- 公式HP:https://sugamo.or.jp/prayer/koganji/(巣鴨地蔵通り商店街HP内)
- 住所:東京都豊島区巣鴨3-35-2
- 最寄り駅:JR、都営三田線巣鴨駅(徒歩5分)
- 寺務所受付時間:6-17時
授与所でお坊さんに「飲むお守りありますか?」と聞いたら、「お守りではありません」と突っ込まれてしまいました。
「飲むお札」と聞くのが正解でした。
小さな和紙のお札が5枚入りで200円。
体に痛みがある場合に水で飲むか、痛む箇所をこのお札でさするのでもご利益があるそうです。
使用する時はちぎらないようにしましょう。
手持ちの薬が無い時に頼ってみようと思います。
紙なので使用期限はありませんが湿気には注意。
小さなジップロックに入れると良いかも。
柴又帝釈天の「一粒符」
- 正式名称:経栄山題経寺
- 宗派:日蓮宗
- 公式HP:http://www.taishakuten.or.jp/
- 住所:東京都葛飾区柴又7-10-3
- 最寄り駅:京成線柴又駅(徒歩3分)、北総公団線新柴又駅(徒歩12分)
- 寺務所受付時間:9-16時
「一粒符」は「いちりゅうふ」と読みます。
とても小さなゴマのような赤い粒が10粒。
これも護符だそうで製造方法は秘伝。
300円で頂くことができます。
体調が悪い時に一粒、冷水で飲むとご利益があるそうです。
ちなみに柴又帝釈天には期間限定・申込み必須のお守り除疫守(かぜふうじ)もあります。
飲むタイプかは未確認ですが霊験あらたかだそうで、特にこのご時世、機会があれば入手したい。
摩利支天 徳大寺の「秘妙符」
- 正式名称:日蓮宗妙宣山徳大寺
- 宗派:日蓮宗
- 公式HP:https://www.marishiten-tokudaiji.com/
- 住所:東京都台東区上野4-6-2
- 最寄り駅:JR御徒町(徒歩2分)、東京メトロ銀座線上野広小路駅(徒歩2分)、都営大江戸線上野御徒町駅(徒歩2分)、東京メトロ日比谷線仲御徒町駅(徒歩5分)、京成本線京成上野駅(徒歩7分)
- 寺務所受付時間:9-18時
賑やかなアメ横の中にあるお寺です。
「秘妙符」は「ひみょうふ」と読みます。
こちらも柴又帝釈天と同じような赤い粒の護符。
3粒入った包みが3つ入りで1,000円。
摩利支天は勝負事の神様で、こちらの秘妙符も「ここぞ!」という時に飲むとご利益が得られるそうです。
柴又の一粒符とは効果が異なるようです。
一日で巡るなら順番は?
飲むお守り目当てにお寺巡りをする人は滅多にいないと思いますが、ご紹介した5か所は東京23区内にありますので、当然一日で全て巡ることができます。
ゆっくり観光しなければ半日程度。
9時から受付しているところが多いので、どのお寺を9時スタートにするか考えましょう。
個人的には周辺が住宅地の「高野山東京別院」から始めるのが良いと思います。
観光も兼ねるなら、賑やかな巣鴨や柴又、御徒町は朝早いと周辺のお店が開いていません。
ちなみに記憶が曖昧ですが「玉川大師」は御朱印の受付が12時までと貼り紙があったような。
午前中に23区西側を巡って、午後は東側へ。
巣鴨と御徒町は割と近いので「とげぬき地蔵尊 高岩寺」「摩利支天 徳大寺」はセットで巡り、一日の最後に「柴又帝釈天」へ訪れて寅さんゆかりの地に思いを馳せるのはいかがでしょうか。
東京都以外にもある飲むお守り・お札
高野山東京別院の「千枚通し」は元々は和歌山県にある本家・高野山真言宗 総本山金剛峯寺の奥の院で頒布しているものでした。
また四国八十八箇所の札所のお寺でも、全てではないと思いますが扱っているようです。
神奈川県の川崎大師では10年に一度頂くことができる「赤札」の千枚通しがあります。
(※1度に頂けるのは一人1枚のみ。)
福岡県久留米市の水天宮は全国にある水天宮の総本宮。
こちらにも、安産にご利益のある飲むお札があるそうです。
他にもあまり知られていない飲むお守り・お札があるかもしれません。