巨木として知られるブナ。
白神山地のブナ原生林は世界自然遺産に登録されています。
ブナの実は木の実の中でも一級品のおいしさだそう。
ここではブナの食用として調べたことをまとめました。
ブナの基本情報
- ブナ(橅):ブナ科ブナ属 落葉高木
- 別名:ソバグリ、ブナグルミ、アカブナ、シロブナ、ヤマブナ、ユズリハなど
- 自生地:北海道南部~九州
- 開花時期:4~6月
ブナの特徴
里山から深山などに見られる広葉樹。
ブナの森は保水や治水の役割を果たし、さまざまな生物を育む環境を作り出します。
樹高は9~24mになり、中には30mに達する大木に生長することも。
樹皮は灰白色で、湿り気のある場所に育つためコケ類が付着していることが多いです。
互生する葉は楕円形で先端が尖り、縁には鋸歯があります。
初夏に房状の薄黄緑色の花を開花させ、秋には粗いトゲのある堅果が実ります。
この堅果は熟すと4裂して三角形の実を弾き飛ばします。
ブナの食べられる部位と採取時期
9~10月の実のほか、3~4月の新芽も食用になります。
ブナの実は10月頃に熟します。
特に台風が通過した後などに落下しています。
トゲのある殻の中に入っている三角形の実を拾い集めます。
毎年必ず収穫量が見込める訳では無く、不作の年のあります。
春の新芽は、種子から発芽したカイワレ大根のような状態のものを採取します。
ブナの採取場所と注意
※場所により、いまだに放射線量の高い地域もあります。
自治体の情報をご確認の上、安全を判断してください。
主に温帯の山地に自生します。
かつては日本の森林の主要な樹木でしたが、開発などで原生林は年々減少しています。
ブナの実はクマなど野生動物の貴重な食糧にもなります。
遭遇しないよう熊鈴などを携帯して十分気をつけましょう。
ブナの調理方法
- 実:生食、菓子、コーヒー代用
- 新芽:おひたし
ブナの実は数ある木の実類の中でも上品なコクと香りをもちます。
ここでは、ブナのシンプルなおすすめ調理法を紹介します。
したごしらえ
実は煎るとより香ばしくなります。
①実の生食
実は収穫したその場で食べることができます。
三角形の実の殻をむいて食べます。
②菓子
煎った実の中身をクッキーのトッピングに。
また粉にして団子に混ぜたりします。
③コーヒー代用
熟した実を煎って叩き潰し、煮たり熱湯に浸します。
コーヒーのようなものになります。
参考になる本の紹介
この記事を書くにあたって、以下の本などを参考にさせていただきました。
より詳しい情報やレシピ、写真が掲載されていますので、ぜひご覧ください。