タラノメは万人におすすめ?タラノキの採取と食べ方【食べられる山野草】

食べられる野草・山菜

山菜と聞いて思い浮かべる人も多いタラノメはタラノキの若芽。
人気が高く、温室栽培されたものがスーパーなどでも並びます。

ここでは野生のタラノキの、調べたことをまとめました。

タラノキの基本情報

  • タラノキ(葱木):ウコギ科タラノキ属 落葉低木
  • 別名:タラノメ、タラッペ、オニグイ、オニノカナボウ、トリトマラズ、クロノキなど
  • 自生地:日本各地
  • 開花時期:8~9月
  • 栄養成分:油脂、たんぱく質など

 

タラノキの特徴

落葉低木で、普通2~4mほどですが、時に7m以上にも達します。
幹には鋭い刺があり、1mにもなる大きな葉を広げます。
8月ごろには白色の小花を多数咲かせ、花後に小さな球形の黒い果実をつけます。

トゲの少ないものをメダラといい、栽培されるものはこちらであることが普通。

 

タラノキの食べられる部位と採取時期

4~6月に芽吹く新芽を摘み取ります。
地域別の目安の適期は、中国・四国・九州地方では4月ごろ、関東・関西地方は4~5月、北海道・東北・中部地方では5月ごろになります。
新芽は枝先につき、摘まれるとわきから予備の2番芽を出します。
5~15cmほどに伸びた太いものがおいしいとされています。

ウサギの好物でもあるため、雪国の春山では採取時期の前に先に食べられてしまっているものもあります。

 

タラノメの採取場所と注意

※場所により、いまだに放射線量の高い地域もあります。
自治体の情報をご確認の上、安全を判断してください。

日当たりの良い平地や山野の、藪や道端、崖地、川岸などに見られます。

若芽の根元を握って折り取りますが、刺があるため手袋をするなどして採取します。
採取できるのは2番芽までで、3番芽を採ってしまうと枯れてしまいます。
保護のため、摘み取るのは新芽か2番芽までにします。

 

タラノメの調理方法

  • 新芽:天ぷら、和え物、炒め物、焼き物など

アクが強いので、おひたしにはあまり向きません。
したごしらえが必要です。
ここでは、タラノメのシンプルなおすすめ調理法を紹介します。

したごしらえ 
芽の基部のはかまを取り除き、塩を入れた熱湯で軽く茹で、水に取ります。

①天ぷら 
天ぷらの場合は生のまま衣をつけて揚げます。
タラノメ特有の香りと歯ごたえを楽しみます。

②和え物 
ごま和え、白和え、マヨネーズ和え、くるみ和えなどお好みで。

③焼き物 
焼き物にする場合は、葉が開く前のつぼみ状のうちに。
火であぶって味噌などをつけて食べます。
ホイル焼きもおいしいです。

 

タラノキの薬用効果

薬効に関しては、あくまで参考程度に記載しています。

タラノキは生薬では惣木(そうぼく)、惣根皮(そうこんぴ)と呼ばれます。
刺のついた枝や樹皮、葉には血圧異常や糖尿病、リウマチ、胃腸病などに薬用効果があるといわれています。

 

気軽にタラノキを楽しむ方法

「タラノキを庭に植えたい」

という方は、通販で苗を購入することもできます。
こちらはトゲのないものなので、安心して育てることができます。
春にはご自宅で新芽を調理する楽しみも増えます。

参考になる本の紹介

この記事を書くにあたって、以下の本などを参考にさせていただきました。
より詳しい情報やレシピ、写真が掲載されていますので、ぜひご覧ください。

 

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