薬用として有名で、調理して食べるだけでも薬効がある、シソの仲間の野草。
そんなウツボグサの、食用として調べたことをまとめました。
ウツボグサの基本情報
- ウツボグサ(靫草):シソ科ウツボグサ属 多年草
- 別名:タワラグサ、カコソウ、カコクサ、チドメクサ、ジビョウグサなど
- 自生地:北海道~九州
- 開花時期:6~8月
ウツボグサの特徴
全国に広く分布しています。
4月ごろに若芽が見られ、5~6月ごろには草丈は約30cmほどになります。
葉は長い柄があり、長卵形または長楕円形披針形で茎に対生します。
茎はまっすぐ上に伸ばし、6月ごろの開花期には先端に濃紫色の花穂をつけます。
この花の形が昔、武士が使っていた矢入れ(靫:うつぼ)に似ていることから、ウツボグサと呼ばれるようになりました。
また、花穂は夏至を過ぎると枯れ、茶褐色になります。
この様子が「夏枯草(かこそう)」という薬草としての名前の由来となっています。
ウツボグサの食べられる部位と採取時期
若芽や若葉を摘み取ります。
地方別の目安としては、中国・四国・九州地方は3~4月ごろ、関東・中部・関西地方では4月ごろ、東北地方は4~5月ごろ、北海道は5月ごろが採取の適期。
6~8月ごろの開花期の花穂は食用にも薬用にもなります。
ウツボグサの採取場所と注意
山道の縁、野原や里山の畑地、土手などに生えます。
また種子を採って栽培もできます。
※場所により、いまだに放射線量の高い地域もあります。
自治体の情報をご確認の上、安全を判断してください。
ウツボグサの調理方法
- 若芽、若葉:天ぷら、おひたし、和え物、炒め物など
- 花穂:天ぷら、から揚げ、酢の物など
ここではウツボグサのシンプルなおすすめ調理法を紹介します。
したごしらえ
塩をひとつまみ加えた熱湯で5分ほど茹で、水に10分さらします。
①天ぷら
若芽や若葉、花穂も生のまま、きれいに洗って天ぷらにできます。
②若芽、若葉のおひたし
したごしらえをし、盛りつけます。
夕食に食べて、すっきりした朝を迎えられるようになります。
③花の酢の物
花穂から花を外し、熱湯をくぐらせ酢の物に。
花の色が鮮やかです。
ウツボグサの薬効
薬効に関しては、あくまで参考程度に記載しています。
ウツボグサは生薬では夏枯草(かこそう)と呼ばれています。
以下のような薬効があるといわれています。
- リンパ腺炎、眼の痛み:花穂または全草を煎じて服用する。
- 口内炎、扁桃腺:褐色になった花穂を日干しし、煎じてうがい薬とする。
- 打ち身、ねんざ、腫れ物:煎液を患部に塗布または湿布します。
主に花穂に鎮痛作用があり、痛みが強い場合は全草を利用します。
全草には麻酔作用があるようです。
参考になる本の紹介
この記事を作成するにあたって、以下の本などを参考にさせていただきました。
より詳しい情報やレシピ、写真が掲載されていますので、ぜひご覧ください。