クローバーの名で親しまれるシロツメクサ。
春に土手や公園などでよくみられ、子どもたちの花かんむりや首飾りなどの草花あそびに利用されるシロツメクサ。
そんなシロツメクサが食べられるとのことで、調べたことをまとめました。
シロツメクサの基本情報
- シロツメクサ(白詰草):マメ科シャジクソウ属 多年草
- 別名:クローバー、シロレンゲ、ツメクサ、ホワイトクローバー、オランダゲンゲなど
- 自生地:日本全土
- 開花期:4~9月
シロツメクサの特徴
ヨーロッパ原産の帰化植物。
牧草や緑肥として広がり、野生化しました。
アカツメクサ(赤詰草)と併せてクローバーと呼ばれています。
春から秋にかけて、15cmほどの花茎を伸ばし、先端に小さな白い花をかためてつけます。
茎は地面を這い、節部から根を出し、各節から長い葉柄を出して先端に3枚の葉をつけます。
これがクローバーと呼ばれる部分。
時々4枚の葉や、滅多にありませんが、それ以上のものもあります。
マメ科の植物の特徴で、シロツメクサの根にも根粒菌がつきます。
ツメクサの名の由来は、かつてオランダからのガラス製品の詰め物として使用されたことから。
ナデシコ科のツメクサとは別の種類です。
シロツメクサの仲間アカツメクサ
明治時代以降の帰化植物で、牧草として輸入されたものが野生化したアカツメクサ。
時々、こちらをレンゲソウと思われている場合があります。
シロツメクサ同様3枚一組の小葉で、白っぽい斑紋があります。
シロツメクサと混じって生えていることもあります。
花の時期は5~10月で、茎の先端に紅紫色の花を丸く集めて咲かせます。
若葉やつぼみが食用になりますが、葉は繊維質が多いので2分くらい茹でます。
調理法はシロツメクサと同じようにして食べられます。
アルカロイドを含むので生食や多食は避けます。
つぼみを乾燥させてお茶にしたものは外国では風邪に効果があるとして利用されています。
アカツメクサ茶を自作した記事はこちら。
シロツメクサの食べられる部位と採取時期
食用部位は葉と花。
葉は、花が咲く前の葉を、茎を数cmつけた状態で摘みます。
花が開ききる前の柔らかい葉がおいしいです。花も食べられます。
真冬以外どこにでも生えています。
新芽、茎葉は3~11月、花は4~5月がおいしい時期。
地方別の適期は、四国・九州地方は3~10月、東北・関東・中部・関西・中国地方は4~10月、北海道は5~10月。
シロツメクサの採取場所と注意
※場所により、いまだに放射線量の高い地域もあります。
自治体の情報をご確認の上、安全を判断してください。
市街地、道端、空き地、公園、土手、田んぼのあぜなど、採集しやすい場所に生えています。
車の排気ガスにさらされる場所や犬の散歩道にも生えていますので、できるだけきれいな環境のものを採取しましょう。
シロツメクサの調理方法
シロツメクサは軽い毒性があるので、生では食べないこと。多食も避けましょう。
- 花:花酒、健康酒
- 葉:おひたし、甘酢、和え物、天ぷらなど
採取したら早めに調理しましょう。
意外にもこくがあり、マメ科特有の、そして少し野生的な風味があります。
ここでは、シロツメクサのシンプルなおすすめ調理法を紹介します。
①クローバーの形を生かして飾りつけ
茹でたものをグラタンに使ったり、さまざまな料理の飾りに。茶碗蒸しにも合いそう。
②和え物
甘酢や辛子和えがおいしいです。
③天ぷら
天ぷらなら生のまま調理して大丈夫です。
シロツメクサの薬効
薬効に関しては、あくまで参考程度に記載しています。
シロツメクサには以下のような薬効があるといわれています。
薬用効果:風邪、通風、神経痛、痔の出血などの症状を和らげる。
参考になる本の紹介
この記事を作成するにあたって、以下の本などを参考にさせていただきました。
より詳しい情報やレシピ、写真が掲載されていますので、ぜひご覧ください。