海藻のような姿のオカヒジキ。
栽培されるものですが、海岸の砂地に生えるものはそのままかじるとしょっぱいそうです。
そんなオカヒジキの野草として調べたことをまとめてみました。
オカヒジキの基本情報
- オカヒジキ(陸鹿尾菜):ヒユ科(アカザ科)オカヒジキ属 一年草
- 別名:ミルナ(山菜名)
- 自生地:全国各地の海岸
- 開花時期:7~10月
- 栄養成分:ビタミンA(カロテン)、C、K、カリウム、カルシウム、鉄など
- 薬用効果:解熱、解毒、血圧降下
オカヒジキの特徴
各地の海岸の砂地に自生する一年草。
茎は無毛で草丈は10~40cm、細かく枝分かれし、先端が針状の多肉質の葉をつけます。
全体の姿は海藻のヒジキに似ており、丘に生えるのでオカヒジキと呼ばれるようになりました。
夏には葉の付け根に小さな淡緑色の花をつけます。
江戸時代の初期から栽培もされており、現在の主な産地は山形県、長野県、福岡県。
オカヒジキに似たものにマツナがあります。
西日本に自生し、こちらも栽培されています。
オカヒジキの食べられる部位と採取時期
茎先の新芽が食用になります。
地域別では関東地方以西は3~6月、北海道・東北地方は4~6月が採取の適期。
先端の柔らかい部分を摘み取ります。
かたい部分は使えないので、手でちぎれる部分を利用します。
オカヒジキの採取場所
※場所により、いまだに放射線量の高い地域もあります。
自治体の情報をご確認の上、安全を判断してください。
北海道から沖縄の海岸の砂地に自生します。
採取の際、アブラムシやダニなどがつくことがあるので注意。
震災の影響などで自生地が減少している地域があります。
数が少なければ採取は遠慮しましょう。
オカヒジキの調理方法
植物全体に高濃度のシュウ酸を含むので、生食は控えましょう。
- 新芽:天ぷら、サラダ、和え物、おひたし、酢の物、汁の実、刺身のつまなど
採取後、すぐに調理しない場合は、濡れた新聞紙やラップなどで包み、立てて冷蔵保存します。
野生のオカヒジキは海岸に育つため、葉を噛むと塩辛い味がします。
ここでは、オカヒジキのシンプルなおすすめ調理法を紹介します。
したごしらえ
軽く茹でて一晩水にさらします。
茹ですぎると独特の食感が無くなるので注意。
長期保存する場合はかために茹でて小分けにして冷凍します。
栽培品はアク抜きの必要はありません。
①天ぷら
軽く茹でて水気を切ってから利用します。
何本かまとめて衣をつけて天ぷらにします。
②和え物
ごま和え、白和え、辛子和え、酢味噌和えなど、さまざまな和え物に。
シャキシャキした歯ごたえが感じられます。
③汁の実
茹でた新芽を食べやすい大きさに切り汁の実に加えます。
参考になる本の紹介
この記事を作成するにあたって、以下の本などを参考にさせていただきました。
より詳しい情報やレシピ、写真などが掲載されていますので、ぜひご覧ください。