老化防止も期待できる?アキグミの採取と食べ方【食べられる山野草】

老化防止も期待できる?アキグミの採取と食べ方【食べられる山野草】

昔、グミの木を貰ったことがあります。
家の裏手に植えて果実ができるのを楽しみにしていました。
しかし実りの頃、見に行くとほとんど鳥に食べられてしまっていました。

ここでは秋に実るアキグミについて調べたことをまとめました。

アキグミの基本情報

  • アキグミ(秋グミ):グミ科グミ属 落葉低木
  • 別名:カワラグミ、ヤマグミ、フユグミなど
  • 自生地:北海道南部~九州
  • 開花時期:4~6月
  • 栄養成分:リコピンをトマトの5~18倍含む
  • 薬用効果:抗酸化作用

 

アキグミの特徴


全国各地の平地から山地に自生します。
高さは2~3mほどで枝にはトゲがあり、葉は円形から細長いものまであります。
春の開花期に白い小花が咲き、9月ごろから小さな果実が実りだします。

完熟した果実はリコピンを多く含みます。
トマトに含まれていることで有名ですが、アキグミはそれ以上の含有量。
強い抗酸化力を持ち、アンチエイジングや癌予防などの効果が期待できるとされています。

仲間に、夏に実るナツグミ、海岸近くに育ち厚みがあり丸い葉をもつマルバグミ、秋に開花し翌年の苗代(春)の時期に実るナワシログミ、栽培種のタワラグミなどがあり、これらも同様に食用になります。

 

アキグミの食べられる部位と採取時期

 

9~11月ごろに熟す果実が食用になります。
赤く色づいても食べると渋く酸っぱいものがあり、それはまだ未熟。
実っているものを触れると簡単に落ちる状態になると完熟です。
枝を折らずに果実のみを採取します。
木によっておいしい木、まずい木もあるようです。

あまり食べませんが、春の若芽や若葉も食用になります。

 

アキグミの採取場所と注意

 

※場所により、いまだに放射線量の高い地域もあります。
自治体の情報をご確認の上、安全を判断してください。

山地や荒地、河原などに群生します。
見つけられれば沢山収穫することができます。

防砂として、またやせた土地でも育つため緑化植物として利用されることがあります。
導入したアメリカでは増え過ぎが問題になり侵略的外来種とされています。

アキグミの調理方法

  • 果実:ジャム、ジュース、果実酒、生食など
  • 若芽、若葉:茹でて利用

生で沢山食べ過ぎると便秘になる説があります。
ここでは、アキグミのシンプルなおすすめ利用法を紹介します。

したごしらえ 
果実はきれいに洗います。
渋味を取り除きたい時は塩水に1~2日漬けておきます。
すぐに利用しない場合は水気をとり冷凍保存します。

①ジャム 
まず先に果実を煮込んで崩し、種子を漉して取り除きます。
その後果実の重さの半分の量の砂糖を加えて煮詰めます。

②果実酒 
熟した果実を水気をとり、容器に入れます。
果実の2倍量のホワイトリカーと、ホワイトリカーの1割の砂糖を入れて蓋をします。
冷暗所に保管して半年で果実を取り除きます。
この頃が飲みごろになります。

 

参考になる本の紹介

この記事を書くにあたって、以下の本などを参考にさせていただきました。
より詳しい情報やレシピ、写真が掲載されていますので、ぜひご覧ください。