優良な健康食品?アシタバの食べ方【食べられる山野草】

優良な健康食品?アシタバの食べ方【食べられる山野草】

健康茶として有名なアシタバ。
伊豆七島では野菜として普段から食べられています。

体によいといわれるアシタバの食べ方など、調べたことをまとめてみました。

アシタバの基本情報

  • アシタバ(明日葉):セリ科シシウド属 多年草
  • 別名:ハチジョウソウ、アシタグサ、アシタボ、ハチジョウゼリなど
  • 自生地:本州(千葉、神奈川、伊豆、伊豆七島、紀伊半島)
  • 開花時期:8~10月

 

アシタバの特徴


温暖な海岸近くに生育する大型で常緑の多年草。
茎は太く中空で、草丈は1~1.5mほどにもなります。
葉は厚く光沢があり、茎や葉を切ると毒々しい黄色い汁が出ますが、毒はありません。
セリのような独特の香りがあります。
夏から秋に太い花茎の先に薄黄色の花を咲かせ、晩秋には楕円形の実をつけます。

生命力が強く、葉を摘んだ場所から、翌日にはもう新しい葉が生えるというので「明日葉」と呼ばれるようになりました。
実際には、新しい葉が生えてくるのは4日経った頃とのことです。

アシタバは他の植物にはあまり見られないビタミンB12を豊富に含んでいます。
このためか、アシタバを常食する八丈島の人々に高血圧の人は少ないといわれています。

また古い文献には、アシタバは不老不死の植物としても紹介されています。

 

アシタバの食べられる部位と採取時期

新芽若葉が食用になります。
葉が次々と出てくるので一年中利用することができます。
特においしいのは3~4月です。
つぼみも食用になります。
は薬酒に利用できます。

 

アシタバの採取場所

 

関東地方を北限に、特に伊豆七島に多く、暖かい海岸の砂地などに多く自生します。
株の中心から伸びる柔らかい若芽、若葉を刃物で根元から切り取ります。

 

アシタバの調理方法

  • 新芽:生食、おひたし、天ぷら、汁の実、和え物、炒め物など
  • つぼみ:天ぷらなど
  • 根:薬酒など

ここでは、アシタバのシンプルなおすすめ調理法を紹介します。
アクがあるので、したごしらえをします。

したごしらえ 
塩を入れた熱湯で茹でて水にさらします。
香りが苦手と感じたら、水にさらす時間を長めにとります。

①天ぷら 
若芽や若葉、つぼみは生のまま天ぷらに。

②おひたし 
したごしらえをし、4cmほどの長さに切って盛りつけます。
アシタバの豊かな風味を味わうことができます。

③お茶 
アシタバの若芽や若葉を乾燥したお茶は健康茶として有名。
水洗いして陰干しし、茶筒に保存しておけばいつでも飲めます。
高血圧予防になります。

アシタバの薬効

薬効に関しては、あくまで参考程度に記載しています。

アシタバの葉に含まれている成分には新陳代謝を良くする働きがあります。
食欲増進、強精、疲労回復などにも効果があるといわれています。
また八丈島では、茎から出る黄色い汁を虫刺されに塗布します。

 

参考になる本の紹介

この記事の作成にあたって、以下の本などを参考にさせていただきました。
より詳しい情報やレシピ、写真が掲載されていますので、ぜひご覧ください。