道端のアスファルトの隙間などでも見られるカタバミ。
繁殖力が強く取り除くのが厄介な雑草ですが、なんと食べられるそう。
そんなカタバミの、調べたことをまとめました。
カタバミの基本情報
- カタバミ(片喰・傍食):カタバミ科カタバミ属 多年草
- 別名:スイモノグサ、チドメグサ、ゼニミガキ、コガネグサ、カガミグサ、ミガキグサなど
- 自生地:日本全国
- 開花時期:5~10月
- 薬用効果:解毒、虫刺されなど
カタバミの特徴
道端や庭など、身近に見られる雑草。
世界の温帯から熱帯にまで広く分布します。
草丈は10~30cmで、茎は横に這うように伸び、葉は3枚のハート形の小葉をもちます。
葉は就眠運動をし、夕方になると閉じます。
この姿が、片方が何者かに食べられたかのように見えることから名前の由来となりました。
春から秋にかけて花茎を伸ばし、先端に黄色の5弁花を咲かせます。
花後の果実は先のとがった円柱形で、中に沢山の種子が入っています。
熟すと皮がはじけて種子を出し、2mぐらいまで飛びます。
別名のゼニミガキ、ミガキグサのいわれは、この葉で真鍮や銭を磨くときれいになるため。
これは茎や葉にシュウ酸が含まれているためです。
カタバミの食べられる部位と採取時期
5~10月の開花期に葉と花を採取します。
根は薬用として利用できます。
栽培種が野生化したムラサキカタバミも食用になります。
カタバミの採取場所と注意
生命力が強く、道端や庭、畑、空き地など、身近な場所で見つかります。
車の排気ガスにさらされる場所や犬の散歩コースのものは避け、きれいな環境のものを探しましょう。
葉はヤマトシジミ(蝶)の幼虫が好んで食べます。
苦手な人は注意しましょう。
※場所により、いまだに放射線量の高い地域もあります。
自治体の情報をご確認の上、安全を判断してください。
カタバミの調理方法
- 葉、花:生食、汁の実、酢の物、漬け物、天ぷら、炒め物など
- 根:薬用
葉や茎には酸味があり、これはシュウ酸によるもの。
多食はしないようにしましょう。
ここでは、カタバミのシンプルなおすすめ調理法を紹介します。
したごしらえ
軽く茹で、冷水にさらします。
①生食
生で食べられるので、サラダに。
よく洗って葉も花も他の野菜の上に散らします。
②漬け物
酸味を生かしてきゅうりや白菜などと混ぜて。
浅漬け、一夜漬けでさっぱりと食べられます。
③酢の物
葉は熱湯をかけてから二杯酢などでいただきます。
夏にぴったり。
カタバミの薬用効果
薬効に関しては、あくまで参考程度に記載しています。
5~10月の開花時期に根を含めた全草を採取して陰干しにしたものは、煎じて飲むと淋病や痔に効果があると言われています。
また寄生性皮膚病や虫刺され、かゆみどめ、止血などには、生の全草の絞り汁を患部に塗布します。
参考になる本の紹介
この記事を書くにあたって、以下の本などを参考にさせていただきました。
より詳しい情報やレシピ、写真が掲載されていますので、ぜひご覧ください。