野山の雑草トリアシショウマは食べられる?【食べられる山野草】

食べられる野草・山菜

山の中で白い花が目立つトリアシショウマ。
この繁殖力が旺盛な雑草、じつは東北では人気の山菜。

そんなトリアシショウマの、調べたことをまとめました。

トリアシショウマの基本情報

  • トリアシショウマ(鳥足升麻):ユキノシタ科チダケサシ属 多年草
  • 別名:トリアシ、トリノアシ、サンボンアシなど
  • 自生地:北海道~本州近畿以北
  • 開花時期:7~8月
  • 栄養成分:ミネラル、ビタミン、食物繊維など
  • 薬用効果:解熱、痔、脱肛

 

トリアシショウマの特徴


山地に群落を作る繁殖力の強い野草で、地下茎を伸ばして増えます。
春先の若芽は赤茶色をし、茎先が三つに分かれ、うつむき加減の姿をしています。
この形が、まるで鳥の足のように見えることから、名前の由来になりました。
初夏の開花期には草丈が1mにも伸び、白色の小さな花を密生させます。

似た仲間でアワモリショウマ、チダケサシがあります。
これらは食用には向きません。

 

トリアシショウマの食べられる部位と採取時期

4~5月の赤茶色で毛の密生した若芽が食用になります。
地方別では、関東・関西地方では4月ごろ、東北・中部地方は4~5月、北海道では5月ごろが適期。
葉が開く前の、できるだけ茎が太い若芽を選び、柔らかい部分から折り取るようにします。
葉が育つとかたくなり、おいしくありません。

 

トリアシショウマの採取場所と注意

※場所により、いまだに放射線量の高い地域もあります。
自治体の情報をご確認の上、安全を判断してください。

山地の道脇や丘陵などの、枯れ葉の堆積した湿気のある場所など。
急斜面などにも生えるので、足元に注意しつつ採取します。

 

トリアシショウマの調理方法

  • 若芽:和え物、おひたし、煮物、天ぷら、炒め物、汁の実など

味は淡泊で香りもありません。
ここでは、トリアシショウマのシンプルなおすすめ調理法を紹介します。

したごしらえ 
塩をひとつまみ入れた熱湯で6~7分茹で、冷水に15分ほどさらします。
密生した毛は調理すると消えてしまいます。

①和え物 
ごま味噌和え、くるみ和え、キムチ和えなども合います。

②天ぷら 
生のまま天ぷらに。
全体に毛の生えているものは衣がつきやすく、また毛も気にならなくなります。

③炒め物 
バター炒めは美味しく食べられます。

 

参考になる本の紹介

この記事を書くにあたって、以下の本などを参考にさせていただきました。
より詳しい情報やレシピ、写真が掲載されていますので、ぜひご覧ください。

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